『純愛ディソナンス』『千輝くん』など話題作に出演 畑芽育が振り返る“立ち止まった”経験

畑芽育が振り返る“立ち止まった”経験

 現在20歳で芸歴19年の女優・畑芽育。2022年7月期のフジテレビ系木曜劇場『純愛ディソナンス』で吉川愛演じるヒロインの親友役を好演し、2023年3月3日公開の高橋恭平(なにわ男子)主演映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』ではヒロインを演じることが決定している。

 そんな畑がヒロインを務めた映画『森の中のレストラン』が11月19日に公開された。人里離れた森の奥にあるレストランが舞台の本作で畑が演じたのは、孤独なシェフと絶望を抱えこの森へとやってきた少女・沙耶。インタビューでは、直近で出演した3作の話に加え、『森の中のレストラン』を通じて振り返る自身の「立ち止まった」経験について、畑に語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

畑芽育が今年の秋にしたいことを発表!

『純愛ディソナンス』は自分自身を振り返る学びに

ーー7月期に放送されていた『純愛ディソナンス』は大きな反響があったかと思いますが、振り返ってみていかがですか?

畑芽育(以下、畑):みんなで笑い合いながら和気あいあいと作るドラマって本当に楽しいなと再確認した、すごく温かい現場でした。1クールスタジオに通って同じセットで撮影をしたので、より一丸となって作品を作っている感覚がありましたね。ドラマの現場が好きだなって改めて思えましたし、私自身も作品のファンになっていました。台本を読んで結末は知っていても、それが実際に映像になった時にどうなるのかがとても興味深くて、毎回ドラマを楽しみにしていました。

ーー吉川愛さんをはじめ、シェアハウスメンバーは同年代のキャストが多かったと思います。

畑:吉川愛ちゃんはすごく感情の波が激しい役を演じていて、それを間近で見ていたんですが、本当にふと我に返っちゃうような、そのくらい圧倒される日々でした。「私にもこんなお芝居ができるのだろうか」と自分自身を振り返る学びにもなりました。

ーー2023年3月3日公開の映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』ではヒロインに抜擢されています。こちらも同世代のキャストが多いですよね。

畑:現場はすごく楽しかったです。私自身、自分からぐいぐい喋りかけるようなタイプではないので、現場で共演者の方とすごく仲良くなることって本当にないんです。ヒロインも初めてだったので、右も左も分からないようなところを莉子ちゃんとか板垣(李光人)くんがすごく引っ張ってくれました。「ここまで仲良くなるとは思ってなかった!」ってみんなが言うぐらい、和気あいあいと撮影ができたので、そんな雰囲気も映画にも詰まっていると思います。

「ジャンル問わず、どんな役にも挑戦したい」

『森の中のレストラン』©森の中のレストラン製作委員会2022

ーー11月19日に公開となった『森の中のレストラン』ではオーディションでヒロインに決まったそうですね。『純愛ディソナンス』や『なのに、千輝くんが甘すぎる。』とは全く異なる系統の作品ですが、挑戦しよう思ったきっかけは?

畑:ジャンル問わず、どんな役にも挑戦したいという気持ちがあるんですが、去年は特にその傾向が強かった気がしています。題材が重いお話というのを事前に聞いていたのですが、今回、任せていただいて、嬉しさと不安、期待が入り混じったような複雑な感情もありました。でもそれと同時に、やっぱりまた新しい一面を世に出せるんだっていうワクワク感もありました。

ーー演じた沙耶はどんな人物でしょう?

畑:沙耶は本当にいたたまれないような境遇にいた子で、監督とお話もしたんですが、“自殺願望を持つ”ところまで追い詰められている彼女をどう演じればいいんだろうと、本当に悩みました。いろんなものから逃げ出したいとか、ラクになりたいという感情が先行してあったのかもしれないけど、沙耶の14年間の人生を作り上げていく上で、優しすぎて損をしている女の子なのかもしれないなと思ったりして。そういう要素を入れられたらいいなと思ったので、柔らさもイメージしながら演じていました。

ーー中学生の役ですが、本当に中学生にしか見えませんでした。そのフレッシュさや若々しさはどう作られたんですか?

畑:きっと“中学生らしさ”って、十人十色だと思うんです。まだ小学生を引きずっている人もいれば、ちょっと大人びて高校生っぽい子もいたり……。その中で沙耶は達観しているところもあるんだろうなと感じたので、大人っぽくなりすぎず、でも無邪気な感じはあまりなくていいのかなと思って、声のトーンで調整したりしました。あと感情の激しいところと落ち着いているところの起伏が多い作品だったので、振り切ってやるのも意識していました。

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