『純愛ディソナンス』『千輝くん』など話題作に出演 畑芽育が振り返る“立ち止まった”経験

畑芽育が振り返る“立ち止まった”経験

「一旦立ち止まってみていいよ」

ーー沙耶や本作に登場する人物たちほどではなくても、悩んだり気持ちが暗くなってしまうとき、畑さんはどうしていますか?

畑:昔から映画やドラマを観てリフレッシュするようにしています。私自身がそういった作品に助けられてきて、自分も見ていただいた方にとってそんな存在になりたいという気持ちでお芝居をしているところもあるんですが、全く自分の人生と関係ない物語の中に入ると、パラレルワールドみたいですごく楽しいんです。「私がこの世界に入ったらどうなるだろう?」っていう、全く違う考えをすることによって、余計なことを考える時間を少なくする行動が、リフレッシュになっているのかなと思います。

ーー沙耶にアドバイスするのは難しいと思いますが、本作で演じたような中高生くらいの悩んでいる子に向けて、畑さんからメッセージをいただけますか?

畑:難しいですね……。何かを手放したり諦めたりすることで、その瞬間、そのときの自分がラクになるんだったら、そういう選択をしてもいいのかなって私は思うんです。「一旦立ち止まってみていいよ」っていうのは過去の自分にも言えることだし、周りでもし悩んでる人がいたら、「全然、焦る必要ないよ」って言ってあげたいです。人生は意外と待っていてくれるから、焦らず立ち止まって考えてみるのもいいかなと思っていて。

ーー今までそういう自分が救われた経験はありますか?

畑:お仕事で伸び悩んでいて、もうやめようって決めたことがあったんです。そのことを社長に伝える手前のところまで話が進んでいたときに、今のチーフマネージャーさんに「君のお芝居が見たい人はまだたくさんいるし、僕自身も見たいと思ってる」って引き留めてもらって。その時はすごく救われたと思います。でも、このお仕事を辞めようと決めたその時も、いろいろなものから解放されてすごく気持ちがラクになったのも事実なんです。一度全て手放して自分自身をフラットにしてあげる時間があると、物事の見方だったりいろいろ変わってくると思います。

ーー現在20歳で芸歴19年はすごいですよね。

畑:19年っていう年数が長いだけで、私なんかまだペーペーです(笑)。でもよく続けてこれたなって思います。お母さんもよくこの業界に入れてくれたなと思うし、オーディションにも連れていってくれたなって。中学生ぐらいからはほぼ自分の意思だったので、習い事でまともに続いたものなんて全然ないのに、芸能活動はやめずにここまでやってこれているのは「本当にすごい」って自分を褒めたいです(笑)。

ーーこれから目指していきたい女優像、自分の姿はどんなものですか?

畑:「この子がいるんだったら作品が成り立つね」っていうぐらい、作品にいれば安心感のあるような女優さんになりたいです。それと、私自身も悲しいニュースを見ると毎回しんどくなってしまうタイプで、ニュースを見ながらボロボロ泣いたりすることもあるので、今回の映画は特に作りながら、救われる人がいればいいなと思いながら一生懸命やりました。役者という仕事で希望を与えることができたらそれは役者冥利に尽きるなと思うし、そういう人間になりたいです。

■公開情報
『森の中のレストラン』
新宿K’s cinemaほかにて公開中
出演:船ヶ山哲、畑芽育、奥菜惠、谷田歩、佐伯日菜子、染谷俊之、森永悠希、小宮孝泰
プロデューサー:大谷直樹
脚本:幸田照吉
監督:泉原航一
制作:ザロック
配給:NeedyGreedy、フルモテルモ
2022年/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/92分
©森の中のレストラン製作委員会2022
公式サイト:https://mori-rest.com/

▼畑芽育チェキプレゼント▼

畑芽育のサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterをフォロー&該当ツイートをRTしていただいた方の中からプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式TwitterアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
12月4日(日)

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