『Sister』瀧本美織が執着する2人の“ヨウスケ” 既成事実を作り上げたい沙帆の次の一手は?
姉・沙帆(瀧本美織)の秘密が徐々に明かされた『Sister』(読売テレビ・日本テレビ系)の第4話。
まずは、沙帆が婚約者の陽佑(溝端淳平)に対し何度も何度も繰り返し話していた“6年前の出来事”とは、彼女と陽佑の間に宿った命を亡くしてしまった悲しき出来事のことだった。沙帆から妊娠を告げられるも驚きですぐには素直に喜べなかった陽佑に激怒した彼女が駆け出し階段から落ち、流産してしまったようだ。この時、避妊はしていたものの妊娠したことに陽佑は驚いていたのも沙帆の狂気じみた一面を思うと、少し引っかかるところではある。
また、沙帆と妹・凪沙(山本舞香)は異母姉妹であることも明かされた。沙帆は亡き父・洋介(吉沢悠)と前妻との間の子どもで、沙帆にとって洋介は唯一の血縁関係のある肉親だったわけだ。洋介にとっても同様に。それが母・奈美(櫻井淳子)との間に凪沙が誕生したことで、洋介にとっての肉親が沙帆だけではなくなってしまったとも言える。そして図らずしも沙帆にとって唯一血縁関係のあった父と婚約者は同じ“ヨウスケ”という名前である。これは“図らずしも”なのだろうか。
6年前に陽佑に妊娠を告げた際にも沙帆は「避妊していたのに妊娠するなんて、やっぱり陽佑は運命の相手だったんだ」と話していた。ここで陽佑の営業部の同期で親友の昊汰(佐藤大樹・EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)が沙帆に問いかけた「なんで陽佑にそんなに執着するの?」という言葉が思い出される。
沙帆が陽佑との子どもにこだわるのも、父・洋介との繋がりを取り戻したいと思ってのことなのかもしれない。だから沙帆にとっては、妹・凪沙はいつだって邪魔者で、自分にとって唯一だった父娘の関係を奪い、今度は父親の面影を見ている婚約者との関係を、その婚約者の気持ちまでも奪っていってしまったのだ。一体、いつ沙帆は陽佑と凪沙の初恋について知ったのかも気になるところではある。最初からそうとわかっており陽佑に近づいたのだろうか。それとも最初は父親の面影だけ見て陽佑と親しくなった後に、そのことに気付いたのだろうか。