『Sister』佐藤大樹が溝端淳平の心に火をつける 凪沙を取り巻く歪な四角関係はどうなる?
姉・沙帆(瀧本美織)の容赦のなさが、婚約者の陽佑(溝端淳平)に自分の本音を自覚させることになった『Sister』(読売テレビ・日本テレビ系)第3話。
沙帆の交通事故は陽佑の営業部の同期で親友の昊汰(佐藤大樹/EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)を利用して彼女自身が仕組んだものだったが、なんと彼女は陽佑の会社に妹・凪沙(山本舞香)を紹介する前に、まずは昊汰を転職させ、送り込んでいたことも明かされる。
退院後は陽佑のことしか覚えていないという記憶障害設定をいいことに、自分と凪沙が住む家に陽佑を住まわせ、地獄の同棲生活を展開し、事あるごとに凪沙の、そして陽佑の心をえぐる。
しかし、何もかもが沙帆の思い描いたシナリオ通りに進むわけではない。陽佑の優しさと責任感を逆手にとって、自分のせいで事故に遭い自分のことしか記憶にない沙帆のことを見捨てるはずがないと踏んでいたが、思わぬ横槍で番狂わせが生じ始める。
沙帆への好意を利用され危険な橋ばかり渡ってきた昊汰が、このまま捨て駒で終わるわけにはいかないと、陽佑を焚きつけ始めた。人の純粋な好意を侮ってはいけない。昊汰の場合は、その好意が過剰で、一向に自分の本当にほしい見返りは得られないことに薄々気づき始め、抑制が効かなくなってしまっているからこそ厄介で危険だ。自分は凪沙と付き合いたいと思っているが、それで良いのかと陽佑に問い「はっきりしろよ! そうやってはっきりしないから多くの人を傷つけるんだよ、偽善者!」と言い放つ。最後の一言は彼の本音だったからこそ、陽佑の心に突き刺さり目を覚まさせるきっかけになったようだ。
やはり陽佑は6年前に沙帆を何かしらの形で傷つけてしまったようで、その責任を取り、償うために彼女との結婚を決めたようだ。おぞましい復讐劇といえば、『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)が思い出されるが、そこでも主人公の光(倉科カナ)の元恋人・信(大谷亮平)は、蘭(水野美紀)が自ら仕組んだ事件によって負傷したのを自身の責任だと思い込まされて、それを償うために結婚した形だった。