高杉真宙×吉谷彩子×足立英 『舞いあがれ!』“なにわバードマン”を支える3人のキーマン
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で、18歳になった舞(福原遥)は航空工学を学ぶため大学へ入学した。そこで舞は、人力飛行機を作っているサークル「なにわバードマン」の人々と出会う。
高杉真宙演じる「なにわの天才」こと刈谷博文
朝ドラ初出演となる高杉真宙が演じるのは、「なにわバードマン」で人力飛行機「スワン号」の設計を担当する福岡出身の大学3回生、刈谷博文だ。
刈谷は「なにわの天才」という異名を持つ。第4週初日での刈谷は、気さくな雰囲気で舞たち1回生と接する鶴田葵(足立英)とは異なり、少し気難しそうな雰囲気が漂う。とはいえ、鶴田に相談を持ちかけ、熱心に話し合う姿からは人力飛行機を飛ばすことへの意気込みが感じられる。NHKの公式YouTubeチャンネルで公開されている人物紹介動画の中では、「俺が設計したっちゃけん。世界記録も狙えるやろ」と興奮気味に話す姿も映し出されており、他のサークルの面々と同じく、人力飛行機にかける情熱が伝わってくる。
サークルに入部した舞は、他の1回生とともに部品を切り出す作業をしていた。刈谷は舞たちに小さな作業であってもいい加減にやってはならないと注意を促す。後に、舞の空へのあこがれはパイロットになる夢へとふくらんでいくのだが、サークル活動と仲間たちとの出来事が影響を与えることは間違いないはずだ。刈谷の人力飛行機づくりに向けたこの丁寧な姿勢もまた、何か影響を与える予感がする。
吉谷彩子演じる、舞に空を飛ぶ楽しさを教える由良冬子
吉谷彩子は人力飛行機「スワン号」のパイロットを務める大学2回生、由良冬子を演じる。由良は人力飛行機の翼に触れようとする舞に「触ったらあかん!」と注意するが、舞はその声に驚き、翼の骨を壊してしまった。由良は舞に対して「ちょっとあんた何すんねん!」「これ作んのに皆が春休みかけたんやで。どないしてくれんの」と怒りをあらわにする。舞にとって由良との出会いは気まずいものになってしまったが、舞の挙動にいち早く気づき、翼が壊れると即座に駆け寄り、厳しい表情で舞を怒る姿からは、由良がどれだけ手塩にかけて人力飛行機づくりに取り組んできたかが伝わってきた。
由良は翌日もサークルにやってきた舞に対して、やや冷たい態度をとる。第4週初日の時点では、1回生にもサークルの面々にも笑顔を見せる場面はなく、黙々とトレーニングに励む姿が印象的なのだが、由良は後に、舞に空を飛ぶ楽しさと厳しさを教える人物でもある。
公式YouTubeチャンネルの動画内で、吉谷は由良を演じることについて「クールなんですけど、ちゃんとそこには優しさがあったり、友達思いだったり、そういう部分をしっかり見せていけたらいいな」とコメントしている。
男子に負けまいとパイロットに志願した由良と舞の間には、先輩・後輩を超える熱い友情が築かれるという。今後の2人のやりとりが楽しみだ。