『舞いあがれ!』“なにわバードマン”と運命の出会い 吉谷彩子演じる由良は舞の目標に?

『舞いあがれ!』舞が運命の出会いを果たす

 連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)第4週が幕を開け、大学生になった舞(福原遥)の物語が始まる。第16話では、飛行機を作りたいという夢を描き、航空工学を学ぶ舞が運命の出会いを果たした。

 大学の先輩に案内され、人力飛行機サークル「なにわバードマン」の部室を訪れた舞。そこで見た人力飛行機の主翼パーツに魅了されるが、触れようとして一部分を壊してしまう。部員たちに謝罪し、部室を後にした舞は罪悪感でいっぱいになりながらも翼の美しさが忘れられない。再びサークルの部室を訪れた舞は、翼を直す手伝いを部員の由良(吉谷彩子)に申し出る。

 失敗を引きずる繊細さは健在。すぐに泣きそうになってしまうところも、幼い頃から変わっていない。だが、そこから立ち上がる力も舞はたしかに持っている。「どんな向かい風にも負けず、たくましく生きろ」という祥子(高畑淳子)の教えが、舞の中で今も生きていることに安心感を覚えた。

 失敗を糧に変える舞の強さは、彼女に志を共にする仲間を与えてくれる。「なにわバードマン」の代表を務める鶴田(足立英)に誘われ、入部を決めた舞が出会うのは人力飛行機づくりに青春をかける人たちだ。

 知性あふれる設計担当の刈谷(高杉真宙)、寡黙な永遠の3回生・空山(新名基浩)、貫禄のあるプロペラ班の玉本(細川岳)と西浦(永沼伊久也)、舞を勧誘した爽やかな青年・佐伯(トラウデン都仁)と、彼と共に胴体班を務めるひょうきんな渥美(松尾鯉太郎)、舞と同じ新入生の藤谷(山形匠)と日下部(森田太鼓)。

 彼らが一年かけて作った人力飛行機は、毎年7月に開催される「イカロスコンテスト」という名の全国大会で琵琶湖の空を飛ぶ。パイロットを担当するのは、これまで唯一の女性部員だった由良だ。舞に対して冷たい態度を取る由良だが、黙々とトレーニングに励む姿から情熱的な人物であることが伝わってきた。空への憧れを抱く舞にとって、彼女の立ち位置は一つの目標となってくるのではないだろうか。個性豊かな仲間たちが彩る舞の青春に胸が弾む。

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