2022.10.22 08:00

横浜流星×清原果耶、3年ぶり再共演で感じたお互いの成長　「一緒に作品を作っていく感覚」

文・取材＝宮川翔、写真＝池村隆司、スタイリスト＝伊藤省吾(sitor)（横浜流星）、井阪恵（清原果耶）、ヘアメイク＝永瀬多壱（横浜流星）、RYO（清原果耶）、衣装協力＝08sircus、CASUCAPLATA、bulan（全て清原果耶）

横浜「果耶ちゃんにはとても助けられました」

ーー横浜さんと清原さんの共演は『愛唄ー約束のナクヒトー』以来となります。当時からそれぞれ変わったこと、変わらないことはありましたか？

清原：変わらないことと言えば、『愛唄』のときもそうだったんですが、流星くんが先陣を切って、組を引っ張ってくれたことです。その背中の大きさは、3年ぶりの再共演となった今回の作品でもより強く感じました。おこがましいですけど、あれから3年経って、私が流星くんを助けたり支えたりすることができたらいいなと思いながら撮影に臨んでいるところはありましたね。

横浜：今回、果耶ちゃんにはとても助けられました。もう果耶ちゃんの存在はすごく大きかったです。もちろん3年も経っていたら、作品もそうですし、見てきたものも含めて、たくさんのことを経験されているので、全てが大きくなっているなと感じました。でも、天真爛漫さだったり変わらない部分もあったので、そこはホッとしながら（笑）。助けてもらいながら、一緒に作品を作っていく感覚はすごくありました。

ーーそれぞれお互いが出ている作品を観たりも……？

横浜：観てないでしょ？（笑）

清原：観てる、観てるよ！（笑）　ちょうどドラマ観てるタイミングで、「観てますよ～」って写真送ったじゃないですか！

横浜：あ、そうだ！　そうですね（笑）。

清原：最近は『オールドルーキー』（TBS系）の第1話にゲストで出演されていたので、そのときにも連絡しましたし、『愛唄』以降であれば、髪をピンクにしてたドラマだったりとか……。

横浜：その言い方は観てないでしょ？（笑）

清原：観ましたよ、最終回！

横浜：最終回だけかい（笑）。

清原：（笑）。でも流星くんが出ている作品を観るたびに、「頑張ってるな、自分も頑張ろう！」とは思っていました。

横浜：ありがとうございます。映画にドラマにCMに……僕も結構観てます。この間、日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞を獲られたときも、僕は藤井（道人）監督といたんですけど、一緒におめでとうって連絡しました。誰よりも早くおめでとうって電話をしたと思います。

清原：そう！　一番でしたね。ありがとうございます。

ーー映画の中で、霜介と千瑛は水墨画を通して人生が変わっていきますが、お二人にとっては“お芝居”がそれにあたるかと思います。最後に、お二人にとっての“お芝居”の存在はどういうものかを教えてください。

横浜：始めたときは、ただ動きやセリフを覚えていくだけで精一杯だったんですけど、経験を積んでいくうちに、お芝居は自分の知らない感情に気づかせてくれる存在だと思うようになりました。普段、自分はあまりテンションが高くないからこそ、作品や役によってはいろいろ放出できたりもするので。真面目にやりながら、ふざけられるのも楽しいです。自分がローテンションだからこそ、その作品とか役によっていろいろと放出できるので、自分の知らない感情に気づかせてくれる。あとやっぱり、自分と違う人生を歩むことによって、考えの幅も広がって、大きくなっていく。それはお芝居のおかげだと思っています。

清原：私にとってお芝居は“日常”ですね。このお仕事を始めて今年8年目になるんですけど、毎日演じる役のことを考えたり、向き合ったりしながら、すごくありがたい環境の中でお仕事をさせていただいているなと感じていて。ただ、それが“当たり前”だとは思わないように、慢心せずに、もっと人としての深みを持って、役に向き合っていきたいと思っています。

■公開情報
映画『線は、僕を描く』
全国公開中
出演：横浜流星、清原果耶、細田佳央太、河合優実、矢島健一、夙川アトム、井上想良、富田靖子、江口洋介、三浦友和
原作：砥上裕將『線は、僕を描く』（講談社文庫）
監督：小泉徳宏
脚本：片岡翔、小泉徳宏
企画・プロデューサー：北島直明
音楽：横山克
配給：東宝
©︎砥上裕將／講談社 ©︎2022映画「線は、僕を描く」製作委員会
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