『ブレット・トレイン』のジョーイ・キングに魅了された方へ 子役から現在までの歩み

ジョーイ・キングの魅力を俳優人生から紐解く

 現在公開中の娯楽アクション超大作『ブレット・トレイン』。そのエンドロールにある1番目の名前はもちろんブラッド・ピットだが、2番目にあるのがジョーイ・キングだ。

 ほかにも重要な役どころのアーロン・テイラー=ジョンソンや真田広之などよりも先にクレジットされている。キングは、同作において「プリンス」という、見た目は女子高生だが裏の顔としてとてつもない狂気性を持った重要な役を、持ち前のベビーフェイスを活かして演じている。

 そもそもキングがどんな俳優なのかを知らなかった人も多いのではないだろうか。それもそのはずで、キングがハリウッド大作においてメインキャラクターを演じたのは、今作が初めてなのだ。

ブレット・トレイン

 幼い頃から子役として活躍していることもあって、すでに70本以上のドラマや映画に出演しているし、『ダークナイト ライジング』(2012年)や『死霊館』(2013年)、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(2016年)といった、多数の有名作品にも出演している。しかし、どれもメインキャラクターの少女時代や活躍しない子どもの役など、端役が多かった。

 そうはいっても主人公を務めた作品が無いわけではない。『7 WISH/セブン・ウィッシュ』(2017年)や『グレイテスト・サマー』(2018年)、『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』(2018年)、といった主演映画も公開されてはいるが、大作映画ではないのだ。特に日本においては「未体験ゾーンの映画たち」のように期間限定上映やDVDスルーが圧倒的に多かったりする。またNetflixやDisney+の配信作品への出演が多く、スクリーン越しにキングを観るということ自体がレアな体験だといえる。

 そんな状況だったのだから、幼少期から見守ってきたファンは、ブラッド・ピットと対等にスクリーンに映るキングの姿に歓喜したに違いない。

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