ゴシップだらけの『ドント・ウォーリー・ダーリン』 監督と主演の不仲説に唾吐き事件も

噂だらけの『ドント・ウォーリー・ダーリン』

 11月11日に日本公開を迎えるオリヴィア・ワイルド監督の最新作『ドント・ウォーリー・ダーリン』のワールドプレミアが、ヴェネチア国際映画祭にて開催された。

 長編監督デビュー作の『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019年)が高評価を得たワイルドの最新作である本作は、主演にフローレンス・ピュー、共演にハリー・スタイルズ、ジェンマ・チャン、クリス・パインと豪華キャストが揃い、注目を集めているが、ワイルドとピューの不仲説のほか、監督と出演者をめぐる数々の噂が飛び交っている。

オリヴィア・ワイルドとフローレンス・ピューの不仲説

 以前より一部のファンの間で不仲説が浮上していたワイルドとピュー。2人の不仲説について、本人たちによる決定的な発言や根拠がないものの、これまでのSNSの投稿や報道により、不仲説騒動が炎上していた。

 ワイルドは、本作での共演をきっかけにスタイルズとの交際をスタート。仲良く手を繋いでデートする姿がキャッチされるなど、順調な交際ぶりをみせていた。しかし、そんな2人の交際に関してピューは、あまり良い印象をもっていなかったようで、ある情報筋は、ワイルドとハリーが親密な関係になり始めたとき、ワイルドはまだ、元パートナー(婚約者)であるジェイソン・サダイキスと交際中であったため、ピューは、2人の関係性を快く思っていなかったとPageSixに伝えている。

 また、スタイルズとピューの報酬差についても触れられており、Showbizgaloreによると、本作でのピューの報酬は70万ドル、スタイルズは250万ドルと見積もられており、スタイルズの方がピューよりも3倍以上報酬が高く、この報酬格差もピューが不満を募らせているひとつの原因なのではないかとみられている。

 本件についてワイルドは以前、Varietyのインタビューで「私たちの主演俳優や助演俳優についての、ありもしない賃金格差に対する考察や反応には、本当に動揺しました。この業界に20年以上携わってきたひとりの女性として、自分のため、周りの人のためにそのような問題に立ち向かってきましたし、監督の立場としてなおさらです。それらの意見には正当性が一切ありません」と報酬格差について否定していた。

 ピューは、本作への出演が発表された当時(2020年4月)、自身のInstagramで、ワイルドの投稿を引用し、「オリヴィア・ワイルドが私をタグ付けしてくれた。オリヴィア・ワイルドが私を起用してくれた。私のアイドルであるオリヴィア・ワイルドが、最高に素晴らしいキャスト陣の仲間に入れてくれた」「このプロジェクトに参加するのが待ち遠しい……だってオリヴィア·ワイルドよ!?」と、興奮気味に出演決定を喜んでいた。

 
 
 
 
 
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 しかしその後、ピューのSNSでは、本作にかかわる投稿があまり見られず、2021年3月には、本作のファーストルックがワイルドのInstagramにて公開されていたが、ピューによる投稿は、ワールドプレミアが開催されるまで、2021年2月に投稿された、撮影終了報告と、2022年8月に投稿された、短いトレーラーの投稿のみであった。また、撮影完了を伝えた投稿では、一連の写真の中にワイルドの姿はなく、キャプションのクルーに対する感謝文では、“Director”として述べられているのみであった。

 一方のワイルドは、自身のInstagramで、ピューをメンションし、「彼女(ピュー)の仕事ぶりはとても刺激的なものでした。早くみなさんに観ていただきたいです」とピューの仕事ぶりを称賛していたが、ピューは本投稿に対して反応を示すことはなかった。

 ピューは本作のほかにも『Dune: Part Two(原題)』の出演など多忙を極めるため、SNSの更新が疎かになっていたのかもしれないが、自身が主演を務める映画で、1年半近くの間本作についてのPRなどをせず、ワイルドに対するリアクションを示さなかったことは、2人の不仲説に火を注いだ。

 ヴェネチア国際映画祭では、ピューは記者会見を欠席し、プレミアのレッドカーペットにのみ登場。ピューは、『Dune: Part Two(原題)』の撮影による都合上、プレミアのみ参加したとされているが、同作の共演者であるティモシー・シャラメは、『Bones & All(原題)』の記者会見とプレミアのため、数日前よりヴェネチアに滞在していたといわれている。

 ワイルドは会見で、ピューに関する質問に答え、「ピューはエネルギーに溢れています。『Dune: Part Two(原題)』の撮影中にもかかわらず、今夜、彼女がこの場に来てくれることに大変感謝しています。監督として、1日でも俳優が不在となることが、どれだけ大変なことか理解しています。ピューやドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の理解、協力に感謝します」と述べ、「彼女(ピュー)を主役に迎えられることがどれだけ光栄なことか、言葉では言い表せないほどです」とコメントした。

 また、不仲説をはじめとするネットでの噂について、「インターネットは自給自足の世界、私がそれに貢献する必要はないと思います」と、噂についての質問には答える気がないことを述べた。

 レッドカーペットやプレミア会場内での2人の間には距離があり、互いに目を合わせることや、会話する様子がほとんどみられなかったことから、2人の不仲説はさらに真実味を帯びてしまう形となった。

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