『アダマス』1人2役のチソンが魅せる クォン執事、キム要員ら全員が怪しい展開に

『アダマス』全員が怪しい展開に

 そして登場した時から胡散臭かったクォン執事(ファン・ジョンミン)。第6話では、クォン執事が“アマダス”をとある宝石店に持ち出してしまう。ここで浮かび上がる疑問は、一体これは誰の指示なのかだ。“アマダス”に強い執着を持つクォン会長が容易に外に出すとは考えにくい。となると、クォン執事は他の誰かと繋がっているわけだ。

 “アマダス”が失くなっていることに気付いたウシンは、偶然にも執務室からクォン執事の部屋へと続く秘密の通路を見つけ、クォン執事の亡くなった息子のアルバムまで発見する。完全にヘソン側だと疑いもしなかったクォン執事だが、ここにきてその逆の可能性が出てきた。そこには“息子の死”が深く関係しているようである。

 もう一人、当初から気になる人物は邸宅の保安チームのキム要員(チェ・チャンホ)。物語の冒頭でウシンの本にサインをしてもらうシーンからファンであることはわかっていたが、ウシンの怪しい動きに気づく彼の反応にヒヤヒヤしながらここまできた。敵か味方かを決定づけたのは、第6話でウシンが執務室に侵入していると知りながら、不審に思う同僚に違う人の名前を挙げたシーン。これはウシンをかばうためだったのだろうか。そしてキム要員がウシンを味方する理由があるのかは、次回以降で明かされていくだろう。

 スヒョンはというと、ヘソンの秘密組織「チームA」のイチーム長(オ・デファン)の怒りをかってしまい、ウシンと共に標的となってしまう。特捜部は双子の兄弟とスヒョンと一緒に22年前の事故を追う記者のキム・ソヒ(イ・スギョン)を利用して、チームAをおびき寄せるつもりだ。容赦ないのは「チームA」だけではない。

 少しずつ映し出されている22年前の状況。自分のわがままのせいで父親が殺されたと罪悪感を抱いているスヒョンと違って、ウシンはなぜそこまで“アダマス”を盗みだすことにこだわっているのだろうか。実父でなくても大切に育ててもらった恩なのか、まだ知らされていない幼少期に父親との関係に何かあったのだろうか。または、作家名を母親の性を名乗っている理由に特別な意味があるのか。ウシンについてもっと知っていく必要がありそうだ。

■配信情報
『アダマス 失われたダイヤ』
ディズニープラスで配信中
(写真はtvN公式サイトより)

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