『アダマス』1人2役のチソンが魅せる クォン執事、キム要員ら全員が怪しい展開に

『アダマス』全員が怪しい展開に

 ヘソングループにいる全員が怪しい。彼らは何かの目的または理由を持ってヘソン院にいることは間違いないようである。『アダマス 失われたダイヤ』(ディズニープラスで配信中)の第5話と第6話では、そんな人物たちの動きが見えてきた。

 ヘソンの会長クォン・ジェギュ(イ・ギョンヨン)宅に潜入中である、双子の弟でベストセラー推理小説家のハ・ウシン(チソン)。ようやく“アダマス”の保管場所の目処がつき、次の作戦へと動き出そうとしている。

 新しい展開となったのは、ウシンがどこで何をしているかを双子の兄で中央地検特捜部の検事ソン・スヒョン(チソン)に知られてしまったこと。ヘソン院でウシンと情報を共有する保安総括責任者のチェ・テソン(ホ・ソンテ)を通じて、国家特別捜査本部(以下、特捜部)からスヒョンにウシンの状況が伝えられ、手を組まないかと提案されたのである。

 いつでも平常心で理性的なウシンと比べ、スヒョンは喜怒哀楽が明確で感情的になることが多い。ウシンの“アダマス”を盗む計画を聞くと、真犯人を捕まえるのは俺の仕事だと声を荒げる。しかしこれは、犯人を突き止め罰するのは検事である自分の役目であり、ウシンの手を汚したくない思いがあったのだろう。得体の知れない存在感で相手を惑わす推理小説の主人公のようなウシンと、迫力的な知識とスキルでじわじわと圧力をかけ追い詰めていく凄腕検事のスヒョン。1人2役のチソンが魅せる見応えのあるシーンが満載だ。

 ウシンを回顧録の代筆者として推薦したのはユン秘書(イ・シウォン)であり、長男クォン・ヒョンジョ(ソ・ヒョヌ)と特別な男女の関係であることも明かされる。しかし賢明そうなユン秘書が、ヘス(ソ・ジヘ)と離婚させるためだけに動くとはとても思えない。ヒョンジョを本当に愛しているのではなく、次期会長の妻の座を狙っているのか、またその座を利用した別の目的があるようにも見えてしまう。

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