『六本木クラス』原作に引けを取らない“平手ディフェンス” さとうほなみの絶妙な演技も

『六本木クラス』“平手ディフェンス”炸裂

 竹内涼真が主演を務めるドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)が、7月28日に第4話を迎えた。

 現在『六本木クラス』の公式サイトにある相関図は、「好き」の矢印があらゆる方向に飛び交っている。宮部新(竹内涼真)からは楠木優香(新木優子)に、さらに長屋龍河(早乙女太一)からも優香へと矢印が向き、新へは麻宮葵(平手友梨奈)の抑えられない好きの気持ちが、そんな葵には同級生だった龍二(鈴鹿央士)が陰ながら好意を寄せている状態。中でも自分の勘を信じ、新に人生を懸けることを決めた葵はその気持ちが行動のほとんどに表れている。

 葵は新が営む居酒屋「二代目みやべ」に天才マネージャーとして就任。起死回生を図る店を、持ち前の宣伝力と状況判断力で立て直していく。全ては社長・新のため。新と2人きりになった時の葵の表情はますます甘い顔になっていっている。

 葵とは対照的に、回を増すごとに悩ましい表情を見せているのが優香だ。長屋ホールディングスで室長という立場にいる優香は、意思を行動で示せと迫る会長・茂(香川照之)と会社にとっては敵となる新との間で揺れていた。新へとぐいぐいアプローチする葵を見て、大きくなっていく彼への思い。そんな状況、飄々と悟った態度を取る新、そして自分自身に向けて叫ぶ「ムカつく」は、実は未成年飲酒の通報が優香の仕業でなかったことを知る葵の「ムカつく」とも対になっている。

 そんな対立する葵と優香は第4話のラストで再び激突する。会社への忠誠心よりも新への思いの比重が大きくなった優香は、彼に唇を寄せる。そこに割り込む葵。オリジナル『梨泰院クラス』同様、「ディフェンス!」と葵が優香の顔を鷲掴みにしてキスを阻止する名シーンである。チョ・イソ(キム・ダミ)の方が力強い気がしなくもないが、それでも嫌味ったらしい感じは葵の方が上。“平手ディフェンス”と名づけたくなってしまう。

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