『よふかしのうた』アキラと重なる花守ゆみりの声優観 キャラの目線を取り込む演技力
今年で声優デビューして10年となる花守ゆみりは、中学3年生の時から声優活動を始め、間もなく頭角を現し、数多くの作品でメインどころを担当してきた。前述の『かぐや様は告らせたい』をはじめ、シリーズで長期に渡って関わる作品も多く、『結城友奈は勇者である』の三ノ輪銀、『アイドルマスターシンデレラガールズ』の佐藤心、『トロピカル~ジュ!プリキュア』の涼村さんご/キュアコーラルなど。『ゆるキャン△』の各務原なでしことは10代の頃に出会い、公開中の劇場版『ゆるキャン△』では大人になったなでしこを自然に演じている。
10代から20代にかけて役を通して様々なものを観て感じ、役と共に成長してきた。俯瞰的に考えることができるのは、そうした経験から来ているかもしれない。この10年で視野も広がり、どんな声優になりたいかといった目標も変わった様子。
「誰かの人生に強烈な何かを残すというよりは、大切な節目とかでなくてもいい、何気ない日にそっと華を添える彩りのひとつであれたら、それってとっても素敵なことなんじゃないかなって。そうやって誰かの人生にさりげなく、長く寄り添っていける役者さんになれたらいいなと、今は思っています」(※3)
長く寄り添う……考えてみれば、『よふかしのうた』の朝井アキラは、小学生時代にコウと友達になり、中学生になってから深夜に再会するまで、人知れずコウのことを思い続けていたに違いない。花守が演じるアキラの存在が胸に響くのは、彼女自身が抱く思いが、アキラの思いに共鳴しているからなのかもしれない。
参照
※1. https://yofukashi-no-uta.com/staff/
※2. https://originalnews.nico/295974
※3. https://mi-mollet.com/articles/-/36967?page=4&per_page=1
■放送情報
『よふかしのうた』
フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて、毎週木曜24:55〜放送
原作:コトヤマ『よふかしのうた』(小学館『週刊少年サンデー』連載中)
出演:佐藤元、雨宮天、花守ゆみり、戸松遥、喜多村英梨、伊藤静、大空直美、和氣あず未、小野賢章、吉野裕行、日笠陽子
監督:板村智幸
チーフディレクター:宮西哲也
脚本:横手美智子
キャラクターデザイン:佐川遥
音楽:出羽良彰
美術設定:杉山晋史
美術監督:横松紀彦
色彩設計:滝沢いづみ
色彩設計補佐:きつかわあさみ
撮影監督:土本優貴
編集:榎田美咲
音響監督:木村絵理子
オープニング・テーマ:Creepy Nuts「堕天」
エンディング・テーマ:Creepy Nuts「よふかしのうた」
アニメーション制作:ライデンフィルム
(c)2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
公式サイト:https://yofukashi-no-uta.com/