大西流星、『かのかり』で冴えない大学生を好演 俳優としてのキャリアを積むなにわ男子

『かのかり』大西流星が冴えない大学生を好演

 放送中の7月期ドラマ『彼女、お借りします』(ABCテレビ/テレビ朝日)で主演を務めるなにわ男子の大西流星。ステージではキラキラとした天性のアイドルっぷりを発揮しているが、それとは対照的に本作では非モテな大学生、木ノ下和也役を演じている。

 原作は『週刊少年マガジン』(講談社)で連載中の宮島礼吏による同名コミック。大西演じる和也は、非モテ人生一直線、20歳の大学生。やっとできた初めての彼女・七海麻美(秋田汐梨)にも、たった1カ月でフラれてしまう。そんな時、ひょんなことからレンタル彼女というサービスを知った和也が、理想的なレンタル彼女・水原千鶴(桜田ひより)と出会うところから物語が展開する。

 同級生との会話では口調も少し荒っぽく、どこか強がっているように映る和也だが、彼の恋愛経験がないゆえの不器用さ、こじらせ具合を大西が表情豊かに演じている。和也の心の声が流れる場面では、目を大きく見開いたり、眉間にしわを寄せたりとくるくる表情を変える。その演技と愛らしい佇まいが、コミカルに描かれる作品のテンションとマッチしている。

 ステージでは、まるで星が飛び交うようなキラキラとした魅力を放つ大西。大の美容好きとしても知られ、バラエティ番組などでその知識を活かしている。一方で、俳優としても順調にキャリアを積んでおり、2020年放送のドラマ『年下彼氏』(ABCテレビ/テレビ朝日)、2021年には『夢中さ、きみに。』(MBS)、2022年には『鹿楓堂よついろ日和』(テレビ朝日系)と立て続けに出演してきた。

 さかのぼること2013年、当時11歳で『スターマン・この星の恋』(フジテレビ系)に出演。広末涼子演じる宇野佐和子の長男・大役として、子どもながらに思いの丈をぶつける長台詞を見事にやってのけた。改めて観てみると、その堂々とした立ち居振る舞いとセリフ回し、気持ちの込め方はこの頃から備わっていたのだ。

 第2話では破局したはずの元カノとレンタル彼女の板挟みになってしまった和也。この先、正式な交際は叶うのだろうか……。どんな展開が待っているのか第3話が待ち遠しい。

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