山田裕貴は“困り顔”が似合う? 『ちむどんどん』博夫など“振り回される男”役で存在感

山田裕貴は“困り顔”が似合う?

 山田裕貴が止まらない。

 2022年下半期は、『耳をすませば』(10月14日公開)や、主演作『夜、鳥たちが啼く』(12月9日公開)など、映画2本が公開予定。また、2023年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)では、本多忠勝役での出演が発表されている。これに加えて今春から『山田裕貴のオールナイトニッポンX』(ニッポン放送)にて、ラジオパーソナリティーにも挑戦しているのだから驚きだ。

 現在、そんな山田はNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』で石川博夫を演じている。博夫は、ヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)の姉・良子(川口春奈)の夫で、由緒正しき家系に生まれた教師。勉強熱心で真面目なのはいいが、決断力がなく、とにかく“モジモジ”していてはっきりしない。結婚前、良子になかなか自分の気持ちを伝えられなかった博夫は、彼女に縁談話が舞い込んだときも「君の決断を尊重し、新しい門出を祝福する」と止めることはなかった。

 その後、紆余曲折を経て良子と結婚。彼女が再び教師復帰を希望したとき、反対する実家を説得するよう尻を叩かれたが、“女性は家の仕事をするのが務め”という古い考えを持つ祖父らにまるめこまれてしまう。間に挟まれて少々かわいそうな気もするが、どちらの意見も受け入れ、何もできていない……というのが現状だ。

 近年、山田の出演作を観ていると、今回の博夫のような“困り顔”の印象が強いキャラクターに挑んでいることが分かる。

 『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』(2021年/カンテレ・フジテレビ系)では、学校内警察(スクールポリス)に配属された主人公・嶋田隆平(藤原竜也)にこき使われる少年係刑事・三枝弘樹を熱演。強引な嶋田に無理難題をぶつけられ、困惑しながらも、事件解決に一役買った。

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 一方、捜査一係の刑事・源誠二(三浦翔平)とペアを組む山田武志を演じた『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(2021年/日本テレビ系/以下『ハコヅメ』)では、先輩の源と藤聖子(戸田恵梨香)にいいように扱われてしまう……という役どころ。藤の色仕掛けにハマって手柄をとられたり、警察手帳を失くして大騒動を巻き起こしたり、ドラマのユニークな作風も相まって、視聴者に愛されたキャラクターである。

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 こうした役が続いたからか、山田自身も『ハコヅメ』の公式コメントにて『源さん、藤さんの1年後輩でいじられ、こきつかわれる。こういうキャラクターが自分は本当に多い気がします(笑)」(※)と語っている。

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