『ちむどんどん』暢子に代理シェフは務まるのか 比嘉家メンバーそれぞれの“今”が明らかに
一方、歌子は沖縄に帰った後、再就職はせずに家で体を休めながら家事をこなしていた。歌子が家のことをやってくれるようになったので、優子(仲間由紀恵)はこれまで以上に共同売店での仕事ができるようになったという。優子はこれまで善一(山路和弘)や色々な人に迷惑をかけてきたキャラクターだったからこそ、彼女が朝から夜まで売店で働きながら、お年寄りの家に物を届けるなど、住民の助けになっていることがわかった。しかし、わかったのはそれだけではない。善一と優子の“恋愛フラグ”である。
しばらく大人しくなっている賢秀(竜星涼)も、変わらずに千葉の猪野養豚場で働いていた。ここまで彼が長い時間一つの仕事を続けられたことは、これまでになかっただろう。しかし、そこで安心しきれないのが賢秀。養豚場の経営者の娘・清恵(佐津川愛美)がお見合い写真を見ていると、理由もなく「お前みたいな女が嫁に行けるわけがないアラニ」と悪びれずに嫌味を言う。もちろん、カチンときた清恵は「あんたの嫁にだけは絶対ならないから安心して」と言い返す。それに腹を立てた賢秀は、その後「親の顔が見てみたい」と言われてキレてしまい、清恵に掴みかかった。この様子は、子供の頃てびちを食べたいがゆえに嘘をついたとき、良子(川口春奈)に正論を言われてカッとなって手を出した時と同じだ。子供の頃から何かと「女のくせに」と言ってきた賢秀。時代性もあると思うが、彼のミソジニスト的なキャラクター性は清恵との出会いによって変わることはないのだろうか。
良子はというと、一度は落ち着いたものの、やはり離婚を考えているようだった。離婚届を見つめて涙を流す。今週は彼女と博夫(山田裕貴)の関係に再び波が立ちそうだ。
※高嶋政伸の「高」はハシゴダカが正式表記。
■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45、(再放送)11:00 ~11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK