アンバー・ハード、ジョニー・デップとの裁判に敗訴後初コメント 「彼は素晴らしい俳優」
アンバー・ハードが、ジョニー・デップとの裁判の判決後、初めてインタビューに応じた。
2022年4月11日(米現地時間)に始まった、ジョニー・デップとアンバー・ハードの名誉毀損裁判は、6月1日(米現地時間)、デップが勝訴する形で決着が着いた。
ハードは、米NBCのニュース番組『TODAY』でキャスターを務めるサバンナ・ガスリーによる独占インタビューに応じた。インタビュー全編の模様は、6月17日(米現地時間)に放送されるが、それに先立ちインタビューの一部が、『TODAY』で公開された。
ハードはインタビューにて、陪審員らを「責めていないし、理解している」と述べ、デップについては、「彼は愛されるキャラクターで、人々は、彼についてよく知っていると感じています。彼は素晴らしい俳優です」と語った。
これに対しガスリーは、「陪審員の仕事は、事実と証拠をみることであり、(風評など)そのようなことに惑わされてはいけないのです。そして、彼らはあなた(ハード)の証言と証拠を信じませんでした」とコメント。するとハードは、「約3週間も証言を聞いたのに、どうして信頼してもらえなかったのでしょう」と述べた。
ハードはまた、世間からの反応について、「私の私生活や、家庭内で起きたことについて、誰がどのように思い、判断しようと私は気にしません。一般の人がそのようなことを知るべきだとは思いません」と述べつつ、「しかし、たとえ私が、嫌われて当然だと思っている人や、私が嘘をついていると思っている人でも、私の目を見て『SNS上で、フェアな状態であった』とは言えないはずです。これが公正であったとは思えません」と不満を訴えた。
ハードがこのように訴えるように、裁判期間中、SNS上(特にTikTok)では、圧倒的にデップ支持派が多く、6月3日(米現地時間)の時点では、TikTokのハッシュタグ、「#justiceforjohnnydepp(ジョニー・デップに正義を)」は、約200億回以上の再生回数にのぼり、「#justiceforamberheard(アンバー・ハードに正義を)」は、約8000万回以上、「#amberheardisguilty(アンバー・ハードは有罪だ)」は、約9億回以上再生されていた。
陪審員は、SNSをはじめとするソーシャルメディアに触れないようにと指示を受けていたとされているが、ハードの弁護団は、それでも事件に影響を与えたと主張しており、ハードの弁護士である、エレイン・チャールソン・ブレデホフトは、以前、『TODAY』に出演した際、「(ソーシャルメディアの)影響を受けていないはずがない」と主張していた。これに対しデップの弁護団側は、陪審員がソーシャルメディアに関与することで、「誓約を破ったと考える根拠はない」と述べている。
また、裁判の判決後も、ネット上では一部の映画ファンが署名サイトで『アクアマン』(2018年)の続編『Aquaman and the Lost Kingdom(原題)』からハードの降板を求める運動を展開するなど、依然としてハードは世間から多くの非難を受けている状態だ。
一方のデップは裁判の判決後、連日ファンからの祝福メッセージや声援が絶えない日々を送り、判決の1週間後には、デップが2015年からアイコンを務めるディオール(Dior)のメンズフレグランス「ソヴァージュ」のCMが放送されるなど、徐々に失われたキャリアの場を取り戻している。
ひとまずデップの勝訴で終わった本件で、ハードは上訴の意向も示しているが、今後もしばらく両者についての対極化が進んでいくことが予想される。
参考
https://screenrant.com/johnny-depp-trial-verdict-amber-heard-response/https://www.today.com/news/news/amber-heard-nbc-news-exclusive-johnny-depp-trial-rcna33149https://people.com/movies/amber-heard-lawyer-says-jurors-skewed-lopsided-social-media-posts-favored-johnny-depp/https://people.com/movies/johnny-depp-dior-sauvage-commerical-airs-on-primetime-after-amber-heard-trial-verdict/