『ちむどんどん』高嶋政伸が怪演俳優の本領発揮　気になる房子と三郎、二ツ橋の因縁も

　人が変わったような二ツ橋の姿を前に、暢子もどうしていいかわからない様子。さらに拍車をかけたのが、三郎（片岡鶴太郎）の登場だった。三郎を見るなり「あんたのせいで、あんたさえいなければ」と言って泣き崩れた二ツ橋は、次の瞬間、「全部あんたが悪いんだ！」と発して殴りかかる。ちょうど前段で、房子に大学病院を紹介してもらったことを暢子が三郎に報告するくだりがあり、三郎と房子の関係が気になっていたところだった。

　二ツ橋役の高嶋政伸はその怪演ぶりで知られる。主人公を見守る温厚な料理長の役柄になんとなく物足りなさを感じていたところ、アクションやクセ強めの泣き笑いを交えた喜怒哀楽の表現は、これぞ高嶋政伸劇場といえる怪演俳優の本領発揮だった。乱心した男が盛り場で暴れがちな『ちむどんどん』。房子と三郎、そして二ツ橋の因縁が明かされるか注目である。

※高嶋政伸の「高」はハシゴダカが正式表記。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合：午前8:00〜8:15、（再放送）12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K：7:30〜7:45、（再放送）11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演：黒島結菜
作：羽原大介
語り：ジョン・カビラ
沖縄ことば指導：藤木勇人
フードコーディネート：吉岡秀治、吉岡知子
制作統括：小林大児、藤並英樹
プロデューサー：松田恭典
展開プロデューサー：川口俊介
演出：木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供＝NHK