『ちむどんどん』でおでん屋店主に 朝ドラ10作目のベテラン、大島蓉子が見守る暢子の成長

『ちむどんどん』大島蓉子が向ける眼差し

 フォンターナに就職したものの、料理人としてはまだまだ未熟な暢子。そんな暢子に房子が下す命令は一見突拍子もないものばかりだが、蓋を開けてみると意外にも学ぶことは多い。新聞社では、学芸部のデスク・田良島(山中崇)が暢子のメンター的存在を担い、料理人と記者に共通する、ものづくりの精神とこだわりを教示した。勉強が苦手でちょっと世間知らずだった暢子が新聞社でのバイト期間を経て、房子が考える料理人に必要な幅広い知識と視野を手に入れたのだ。

「回り道にはきっと意味がある」

 歌子(上白石萌歌)が何気なく口にしたセリフが暗喩するように、房子が暢子に“回り道”させるのにもきっと何かの理由があるはず。房子は雇われの身である暢子を経営者の視点に立たせることで、料理人としてのアップデートを図っているのではないだろうか。しかし、経営の「け」の字も知らない暢子は当然お店の立て直しに苦戦する。そんな暢子に店主であるヨシはどんな反応を示すのだろうか。大島のヒロインに向ける眼差しに注目したい。

 ちなみに沖縄県人会会長・平良三郎役の片岡鶴太郎とは、『梅ちゃん先生』で夫婦役を演じ、2人の愉快なかけあいが話題となった。今回も共演する場面があるようで、2人がどんなやりとりを見せるのか楽しみだ。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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