『ちむどんどん』でおでん屋店主に 朝ドラ10作目のベテラン、大島蓉子が見守る暢子の成長

『ちむどんどん』大島蓉子が向ける眼差し

 ヒロイン・暢子(黒島結菜)が東洋新聞社で社会人として最低限のマナーや常識を身につけ、銀座のレストラン「アッラ・フォンターナ」に戻ってきた。外での修行は終わり、これで料理の腕を磨くことに専念できる。そう思っていた矢先、またもやオーナーの房子(原田美枝子)から次のミッションを言い渡される暢子。

 『ちむどんどん』(NHK総合)第9週では、屋台のおでん屋の立て直しに苦戦する暢子の姿が描かれる。そこで出会うのが、おでん屋の店主・安孫子ヨシ(大島蓉子)だ。

 演じる大島蓉子は『あぐり』(1997年)や『梅ちゃん先生』(2012年)、『おかえりモネ』(2021年)などに続いて、今回が朝ドラ出演10作目。『あぐり』では、戦時中に東京から疎開してきたあぐり一家を追い出そうとする、とめ(細川ふみえ)の姉・あさ子を演じ、悪役に徹した。しかし、『梅ちゃん先生』では、息子のもとに嫁いできた梅子(堀北真希)を娘のように可愛がる義母・安岡和子、『おかえりモネ』では、百音(清原果耶)が務める森林組合併設のカフェ「椎の実」の常連客・みよ子を演じ、近年の朝ドラではお茶の間を温かい空気で包むヒロインの見守り役を担っている。親しみのあるチャーミングな笑顔とコミカルな演技力で、どこにでもいそうな色んなタイプの“おばちゃん”を演じられる、ドラマや映画に欠かせない名バイプレイヤーの一人だ。

 そんな大島が今回演じるヨシは、2〜3人の客が座れる程度の小さなおでん屋を営む店主。しかし、経営が上手くいかず、困り果てていたところに房子から立て直しを命じられた暢子がやってくる。房子には何らかの理由で恩義を感じているようで、暢子も彼女との関わりを通して房子の過去を知ることになりそうだ。

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