井之脇海に櫻井圭佑 注目したい『ちむどんどん』アッラ・フォンターナのメンバーたち

『ちむどんどん』レストランメンバーを紹介

 現在放送中のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。ついに暢子(黒島結菜)が銀座の一流レストラン「アッラ・フォンターナ」に勤め始めるが、早速オーナーの房子(原田美枝子)に目をつけられ、10連勤させられる。その間、ミスも多発し何かと問題を起こすなど前途多難の様子だったが、それを見守り、時には叱咤しているのが同じキッチンに立つ先輩たちだ。ここでは、そんな厨房メンツを紹介していきたい。

 アッラ・フォンターナのキッチンは暢子を入れて7名。補助の玉島雅弘(櫻井圭佑)、前菜・野菜担当の矢作知洋(井之脇海)、ドルチェ担当の桃木雄三(池田航)、前菜・魚担当の江川明(城戸健太)、前菜・肉担当の長山安二郎(渡辺翔)、そして肉料理などのメインディッシュ・パスタを担当する料理長の二ツ橋(高嶋政伸)だ。また、厨房ではないがレセプチョンやギャルソン、ホールスタッフ的なポジションとしてオーダーを受けているのが、山辺貞雄(阿岐之将一)である。担当は数カ月に一度、入れ替わるらしい。さらに、月替わりで新メニューを出すことを売りにしているので、厨房もそもそも毎回変わるメニューごとに担当を変えたり、覚えたりするのは大変だろう。

 イタリアンに限らず料理人は上下関係がとにかく厳しい。そのため、新人の(かつ、自ら勉強しようとか向上させる努力が見受けられない)暢子にはみんな当たりが強い。特にいちいち突っかかってくるのが、矢作だ。彼の初登場は、暢子が早苗(高田夏帆)と本店に来た際、彼女に「タコとセロリとオリーブの冷静サラダ」を提供した時のこと。オリーブオイルの味を8年ぶりに口にした暢子に戸惑っていたのが印象に強く残っている。キッチン内のポジションは2、3番手くらいのようで下っ端の玉島やドルチェの桃木からは敬語を使われている。

 玉島は二ツ橋にドレッシングの味を確認してもらっていたのが印象的で、担当はまだ持てないがそれぞれのサポートをするポジションなのだろう。一見腰が低そうだったが、暢子に「まさかやー」と言うあだ名をつけ、「持ってあと2日ですかね」と矢作や桃木とからかっていた。その桃木も、暢子が遅刻した日に「もう来ないんじゃないか?」と言う矢作に「かけます?」と悪ノリしたり、「女に務まる仕事じゃない」という発言に同調したりと、この2人は今のところ矢作の腰巾着的な印象が強い。

 この3名は暢子と同じように早めに出勤して仕込みをしていて、その上にいるのがおそらく江川だ。彼は初登場時、暢子に「タリアッテレのボロネーゼ」を提供していた人物だが、厨房では玉島に「チーズ早く持ってこいよ!」と怒鳴りつけているのが強く印象に残った。

 怒鳴るのは彼だけじゃない。肉を担当する意味で、二ツ橋の次に厨房で偉い長山は暢子に「トウガラシ持ってこい!」と言ったり、矢作に対しても「遅い!」と怒鳴ったり、厳しい先輩という印象。暢子の前で彼に叱られたのが気に触ったのか、その後イライラした矢作は近くにいる彼女の肩にわざとぶつかって怒る。「もともと1人増やそうとしていた」と、暢子の採用時に二ツ橋が言っていたように人手不足の中、それぞれが忙殺されているに違いない。そんな慌ただしい厨房に能天気に入ってきた暢子は今、“彼らのサンドバッグ”といった具合だ。

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