『ちむどんどん』稲垣来泉、大森南朋が再登場 エピソード0と言える“まさかやー”の展開

『ちむどんどん』“エピソード0“展開

 『ちむどんどん』(NHK総合)第30話では、子供時代の暢子(稲垣来泉)や賢秀(浅川大治)、そして生前の賢三(大森南朋)が回想に登場する“まさかやー”の展開となった。一度放送された場面ではない、“エピソード0”とも言える回想シーンだ。

 鶴見の沖縄居酒屋・あまゆの2階に下宿させてもらえることになった暢子(黒島結菜)。そこで「お勘定を払わないで帰った」賢秀(竜星涼)と思わぬ再会。久々に兄妹は布団を並べて寝ることになり、話題は良子(川口春奈)の結婚の件へ。良子の博夫(山田裕貴)への思いを知らない暢子は「結婚したらあの家出ていくんだよ。家族がバラバラになってしまうさ」と結婚に反対の意志を見せる。そんな暢子に賢秀は「忘れたのか? ゴーヤーチャンプルーの約束」と投げかけるのだった。

 「あっ」と暢子が思い出した素振りを見せたのを合図に、比嘉家が食卓を囲むシーンがフラッシュバックされる。「出稼ぎには行かないで!」と賢三に駄々をこねる暢子。それは村芝居に行く約束をしていたことからなのだが、暢子もまた嫌いなゴーヤーを食べる約束を果たしてはいなかった。苦いゴーヤーを食べる代わりに、家族が一緒にいることを望む暢子。賢三は箸を置き「離れていても繋がっているから家族。どれだけ離れても思い出がある。家族の思い出がたくさんあるだろ」「お父ちゃんのここ(胸)には、いつでも家族の思い出がある」と一緒に風呂に入ったり、ご飯を食べたり、海や山に行ったりしたその全ての思い出は何があってもなくならない、だから家族なのだと言い聞かせる。

 鼻をすすりながら暢子が食べたゴーヤーチャンプルーは少しだけしょっぱく、やっぱり苦かった。だけど、その苦味をおいしいとも感じられた。ゴーヤーチャンプルーが大好きな家族、そして父親との思い出が詰まった料理に変わったからだ。

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