若月佑美、先輩の教えによって変化した考え方 「恥を横に置いて行動するようになった」

若月佑美、グループ時代からの考え方の変化

「誰かにアドバイスをもらうのが重要だなと思うようになった」

桜のような僕の恋人

ーーカメラマン役ということですが、普段のお仕事でカメラマンの方とご一緒する機会も多いですよね。自分が撮影されるときにカメラマンさんの動きを意識されたりしましたか?

若月:連載で定期的にお会いするカメラマンさんがいて、その方にカメラの持ち方や覗き方など、いろいろ教えていただきました。本格的にカメラを撮影するのは今回が初めてだったので、「え~もう難しい!って思っちゃいました(笑)。

ーーなかなかすぐにマスターするのは難しいですよね。

若月:自分は絵を描いたりとかもするんですけど、絵を描くときにずっと言われていたのが、「目の前のものを自分が見えているそのまま描くと、絶対にゆがみがでる」ということで。だから、自分にはこう見えているけど、絵に描くときはちょっと長さを短くするとか、補正をすることが大事なんです。そうしたほうがリアルに見えるというか。今回カメラをやらせていただいて、改めてそういうことを思い出しましたね。自分が見えている「美しいな」と思った景色にカメラを向けた瞬間、全然違うように見えるというか。改めてカメラマンさんのことを尊敬しました。

若月佑美

ーー中島健人さんとの共演はいかがでしたか?

若月:中島さんはお芝居に対しての熱意が本当にすごくて、私もたくさん助けていただきました。現場でもずっと晴人としていてくださっていたので、中島さんのことを目で追っているだけで、自然と真琴の感情が出てくるような感じでした。私自身もすごく刺激を受けましたね。撮影中じゃないときも、周りへの気遣いが本当に素晴らしい方なので、そういうところでも尊敬させられたというか。スタッフさんとの関わり方や現場での居方など、たくさん学ぶことがありました。あと、一番最初にお会いしたときに、「お久しぶりです」って言ってくださって。昔、本当に一瞬だけ関わるシーンのあるドラマがあったんですけど、そのこともしっかり覚えてくださっていたんです。共演シーンはほぼなかったのに、「あのとき以来ですよね」と。そういうことって、やっぱり言っていただいた側はすごく嬉しいんですよね。これから役者人生を歩んでいく中で、私も同じように誰かにそういうことをしていきたいなと思わせてくれる方でした。

ーー中島さんのこの作品にかける想いは相当なものだそうですね。

若月:現場でもそれはすごく感じました。物語的に、晴人という人間の人生を生きるのは、ものすごく苦しいことなんですよね。だから中島さんご自身もすごく苦しんでいました。カメラが回っていないときも、まるで晴人を見ているかのような気持ちになったので、それほど役に入っていらっしゃったということだと思います。そういう役への向き合い方も、とても素敵だなと思いました。

ーー役柄的には先輩として晴人にカメラを教える立場でしたが、若月さんはお芝居の現場で上の世代の方に何かを教えてもらったり、下の世代に何かを教えたりすることはありますか?

若月:私はまだまだ教えられる立場ではないので、教わることの方が圧倒的に多いですね。

若月佑美

ーーグループにいたときのほうは教えることが多かった?

若月:そうですね。でも私はどちらかというと後ろにいるというか、前で引っ張ってくれる人がいて、後ろから背中を押すというポジション担当だったので(笑)。悩んでいる子がいたら、単純に「そんな考えなくていいから」とか「楽しんだ方がいいよ」という方向性だったので、そこまで引っ張ることはできていなかったんじゃないかなと思います。でも卒業してから、「わからないことは人に聞く」ということを、いろんな俳優さんから教えていただいたんです。役とかも、自分1人で考えていると、やっぱり自分の中の引き出しって限界があるので、誰かにアドバイスをもらうのが重要だなと思うようになりました。昔は「聞くのは申し訳ないかな……」とか「“そんなこと自分で考えなよ”ってなっちゃうかな……」とかいろいろ考えてしまうタイプだったんですけど、今はそれを恥なく、「わからないことはちゃんと聞く」というスタンスで、恥を横に置いて行動するようになりました。それは自分の中での大きな変化かもしれないですね。

Netflix映画『桜のような僕の恋人』若月佑美さんからメッセージ到着!

■配信情報
『桜のような僕の恋人』
Netflixにて全世界同時配信中
出演:中島健人、松本穂香、永山絢斗、桜井ユキ、柳俊太郎(「柳」は旧字体が正式表記)、若月佑美、要潤、眞島秀和、モロ師岡、及川光博
原作:宇山佳佑『桜のような僕の恋人』(集英社文庫刊)
監督:深川栄洋
脚本:吉田智子
主題歌:Mr.Children「永遠」(TOY’S FACTORY)
エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一(Netflix)
プロデューサー:春名慶(博報堂DYミュージック&ピクチャーズ)、川田尚広(TOHOスタジオ株式会社)
制作会社:TOHOスタジオ株式会社
企画・制作:Netflix
Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/桜のような僕の恋人

▼若月佑美チェキプレゼント▼

若月佑美

若月佑美のサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterをフォロー&該当ツイートをRTしていただいた方の中からプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式Twitterアカウント、もしくは公式InstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
4月16日(土)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる