『ちむどんどん』和彦役・田中奏生が体現する“難しい年頃” 過去には木村拓哉との親子役も

『ちむどんどん』和彦役・田中奏生の名演

 クールで大人を信用しきっておらず、人知れず傷付いたりどこか絶望しているような役どころが続いているように思える。家庭内に問題や葛藤を抱え、何かを諦めたり諦めているような側面が見受けられる。『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』(カンテレ・フジテレビ系)第7話では、田中演じる生徒・深山敏春がフォーカスされたが、1人で祖母の介護をしているヤングケアラーの孤独や不安、理不尽さに押し潰されそうになりながらも、どうすることもできず投げやりにならざるを得ない姿はあまりにいたたまれなかった。

 『ちむどんどん』では、沖縄にやって来てからというのもどんどん素直なリアクションを見せ、周囲に関心を寄せるようになっている和彦が、この地を去る時に何を思い、どんな言葉を語るのか。彼はこの地から東京に何を持ち帰るのか。ゆっくりと彼から出る言葉を待ちたい。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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