沖縄舞台の3作目の朝ドラ『ちむどんどん』 『ちゅらさん』『純と愛』とはどう違う?

『ちむどんどん』で描かれる沖縄の舞台

 本作では、人々の強い繋がりと温かさが魅力的だ。地域の皆でお金を出し合って作った店であり、仕事を分担しながら得た利益をメンバーで分配している共同売店はその象徴。さらに、賢三(大森南朋)と優子(仲間由紀恵)が砂川智(宮下柚百)の母親が病気で寝込んでいることを聞くと、砂川家に自分たちの食事をお裾分け。その様子からも、温かいコミュニティが築かれているのがわかる。

 そして、沖縄を舞台にする上で外せないのが、薄い塩味が特徴的で沖縄の食卓に欠かせない“ゆし豆腐”や三線、方言などの独特の文化。『ちむどんどん』では、主演の黒島結菜や仲間由紀恵など沖縄出身の役者が起用されていて、沖縄のことをよく知る人がいる一方で、馴染がない人も多くいる。健三と歌子(布施愛織)の弾き語りのシーンや方言特有の話し方をやってのける役者たちが腕の立つことを証明している。

 『ちむどんどん』に登場する沖縄の景色はもちろん、大勢を魅了する美しさを持っているが、ストーリーの展開や比嘉家と周囲の人々の絆に“ちむどんどん(心がドキドキ)”していく第2週が待ち遠しい。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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