ソン・ガンが大人の魅力を開花 『気象庁の人々』で重ねた恋愛と天気の移ろい
本作でシウを演じたソン・ガンはこれまで出演してきたドラマでは学生が多かったが、今回、初の会社員を演じた。シウは年下という位置づけではあるが、ハギョン役のパク・ミニョンとの恋愛シーンでは相手をリードする大人らしさを魅せた。その反面、天気のことになると夢中になってしまう無邪気なところや、時にはハギョンに甘えるというギャップもあって、女性の心をくすぐったのではないか。一方で、父親やハギョンと言い争ったり、ギジュンともみ合ったりする場面では、普段の穏やかな様子から一変して血相を変えて怒り、感情を体現している。そんな喜怒哀楽の激しさをソン・ガンが上手く表現したことで、シウという役には人間らしさが宿っていた。
『気象庁の人々』は全16回を通して、恋や仕事に奮闘する登場人物を描いてきた。再びシウと付き合うことや天気の予報を検討している時の最終判断が正しいかはわからない。ラストシーンで「自らの選択により正解を作る過程があるのみ」と語ったように、自分で選ぶことが大切だと伝えられた気がする。
■配信情報
『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』(全16話)
Netflixにて配信中
監督:チャ・ヨンフン
脚本:ソン・ヨン
出演:パク・ミニョン、ソン・ガン
写真はJTBC公式サイトより