『カムカム』濱田岳演じる算太が本物の“サンタクロース”に 安子とるいを繋げるプレゼント

『カムカム』算太が本物のサンタクロースに?

 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)の公式Twitterが3月12日、「来週は…いよいよ物語が大きく動き出します」とツイートした。その言葉通り、第20週の予告映像では、るい(深津絵里)がつらい思い出のある岡山に帰省する姿も。ついに安子(上白石萌音)とるいの和解に向けて何か進展がありそうだが、そのきっかけを作るとみられるのが再び登場した算太(濱田岳)である。

 約10年前、るいと再会する直前で姿を消した算太。当時、彼は自分を謎の振付師「サンタ黒須」と名乗っていた。その名前から彷彿とさせるサンタクロースのように、算太は何かプレゼントを持ってクリスマスイヴの日にるいの元へやってきたのだろうか。

 思えば、算太は昔から誰かにプレゼントを贈るのが好きだった。荒物屋のあかにしからラジオを盗み出し、「ちょっと早ええけど、クリスマスとやらのおくり物じゃあ」と手紙を添えて妹の安子にあげたこともある。それはたちばなのお弟子さんたちを含めた家族の食卓に至福の時をもたらすためでもあっただろう。きついお灸を据えられたが、結果的にラジオは手に入って、算太の目論見通りに橘の家には以前よりも笑顔が増えた。

 きっと彼が喜劇王チャップリンに感銘を受け、ダンサーを目指したのも世界には笑いが必要だと確信していたからだろう。戦時下、安子の親友・きぬ(小野花梨)が「気ままな人じゃけど、今の世にゃあ必要な人材じゃな」と言ったように、時代の変化をものともせず、算太は明るさを絶やさなかった。しかし、戦争は無情にも彼から夢と家族を奪っていく。流石の算太も心が折れそうになったが、もう一度立ち直るきっかけを与えてくれたのが、安子から伝え聞いた父・金太(甲本雅裕)の戦後の姿だ。

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