ナム・ジュヒョク、“人生ドラマ”更新? 『二十五、二十一』で見せる繊細な表現力
韓国の名作ドラマ『応答せよ』シリーズを彷彿とさせるレトロな演出と、清涼感あふれるストーリーで、放送初週から注目を浴びているドラマ『二十五、二十一』。本作は、同じく話題の『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』も放送される激戦週末枠だが、同時間帯視聴率1位、TVドラマ話題性部門でも1位を記録し、韓国で話題沸騰中の作品である。今期、ドラマ出演者話題性部門(グッドデータコーポレーション)で本作のヒロインのキム・テリに続いて2位を獲得し(※)、高い演技力で、視聴者の視線を惹きつけているのがナム・ジュヒョクだ。
2014年に『インヨ姫』で俳優としてデビューした彼は、チョ・インソン、イ・ジョンソクらも出演してきた、“スター登竜門”といわれる韓国ドラマ『学校』シリーズの6作目、ドラマ『恋するジェネレーション』で初主演を飾った。その後、『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』では初の史劇挑戦し、着実にキャリアを積み上げていく。
彼の人気に火をつけたのが、『恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ〜』だ。水泳部のエースを演じた彼は、細マッチョな肉体美を披露する一方で甘い瞳で女心を撃ち抜いた。
そして彼がイケメン俳優枠から一線を画す存在であることを示したのが、『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』だろう。深い傷を抱えながらも、胸の深いところに純粋さを持つ青年ジュナの心の内を繊細に表現した。キム・へジャ、ハン・ジミンといった演技派俳優たちの中にあっても強烈な存在感を放ち、本作はジュヒョクの「人生キャタクター」「人生ドラマ」(この俳優といったらこのドラマが浮かぶほど、人々の記憶の中にいつまでも残るキャラクター、ドラマ)とも謳われている。