アニメ『呪術廻戦』第2期は見せ場だらけの展開に? MAPPAによる渋谷事変の描写に期待

『呪術廻戦』第2期、渋谷事変の描写に期待

 興行収入が上映開始から53日間で111億円を突破した『劇場版 呪術廻戦 0』。キャスト対談や監督インタビューを収録したメモリアルブックの配布、TVアニメ1期でも人気の「京都姉妹校交流会編」一挙放送といった話題をぶち込み、さらなる高みを目指して突き進む。TVアニメの第2期が2023年放送と決まったことも、『呪術廻戦』という作品世界への関心を引っ張りふくらませ続けそうだ。

 2月12日にTOHOシネマズ 日比谷で行われた、『劇場版 呪術廻戦 0』の大ヒット御礼舞台挨拶でサプライズ発表されたTVアニメ『呪術廻戦』第2期の制作決定。ネット上ではさっそく、第2期から登場する伏黒甚爾の声を誰が演じるのか、といった予想が繰り広げられた。いったい誰かは原作を読んでもらうとして、劇場版で激突した五条悟と夏油傑がまだ呪術高専の2年生として登場し、伏黒甚爾も絡む「過去編」が、原作どおりならTVアニメ第2期の冒頭で描かれる。

 劇場版では、乙骨憂太と祈本里香が心からの結びつきを確認し、最強となった姿を見せるクライマックスの後、五条と夏油の親密な関係をうかがわせる場面が描かれた。呪術高専で共に学び、競い合っていた2人の道がどうして違ってしまったのか。呪力を持つ者の責任として、呪力を持たない弱い人を助けたいと思っていた夏油の心が、普通の人を猿と嘲るまでになってしまったのか。「過去編」にはそんな夏油のオリジンとも言えるストーリーが綴られている。

劇場版 呪術廻戦 0

 そして同時に、五条悟という最強の呪術師がどのように誕生したかも分かるようになっている。「過去編」でも五条は強いが絶対的ではない。覚醒へと至る道筋が描かれ、その最強ぶりを目の当たりにして夏油が別の道を歩もうとするドラマは、劇場版を観た人なら絶対に見逃せないし、そんなドラマを観たらまた劇場版を観たくなる。その時にまだ劇場版の上映が続いていたら、映画館へと足を運んでしまいそうだ。

 TVアニメ第2期への期待はもちろん「過去編」に限らない。「渋谷事変」と呼ばれる呪詛師と呪霊たちによる大攻勢は、劇場版に「百鬼夜行」として描かれていたものをはるかに上回る戦いを呪術師たちに課す。五条とミゲルが繰り広げたスピーディーなバトル。京都姉妹校の面々が見せたコンビネーション。劇場版で見せ場となっていたアクションシーンがどこまでも続く展開に、目は釘付けとなるだろう。

 そんな過酷な戦いに、主人公の虎杖悠仁や伏黒恵、釘崎野薔薇といった面々がどう臨むのか。劇場版でそれぞれの能力を見せていた禪院真希や狗巻棘やパンダがどのような戦いを繰り広げるのか。TVアニメの第1期や劇場版で個々のキャラクターたちの心情や生い立ちに深く迫り、実在するかのように感じさせたからこそ浮かぶ、呪術師たちがそこに立つ理由というものが、より深く物語の世界へと意識を没入させる。

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