『カムカムエヴリバディ』大月家が噛み締めていく幸せ 錠一郎復活の日も近い?
新学期を迎えたひなた(新津ちせ)の元にビックニュースが届いた。京都の太秦に新しいテーマパーク「映画村」がオープンするという。そこでは大好きな時代劇の撮影現場が見学できると聞いてひなたは大興奮。学校の勉強にも身が入らず、先生に怒られてしまう。
『カムカムエヴリバディ』第65話では、そんなひなたが父・錠一郎(オダギリジョー)と共に映画村を訪れる。
実際の史実としては、1975年11月に、東映が所有する京都撮影所の一部を使った「東映太秦映画村」が誕生。テレビや映画の撮影現場が見学できるだけではなく、イベントやアトラクションを通じて時代劇の世界を体験できる施設として注目を集め、オープン初日からわずか3日間で7万人以上を動員した。ひなたのような時代劇好きは言うまでもなく、今では人気アニメとのコラボイベントや特撮ヒーローによるショー、忍者や侍になりきれる変身体験など、子供から大人まで楽しめる工夫が満載で40年以上愛され続けている。
そんな東映太秦映画村をモデルにしているであろう「条映太秦映画村」の記念すべき開業初日に居合わせたひなたは時代劇の世界を満喫。完全に語彙力を失い、ただただ感嘆の声を漏らす様子からその興奮が伝わってくる。だが、さらにひなたを喜ばせる出来事が。来年の春、ひなたが大好きなモモケンこと桃山剣之介(尾上菊之助)のサイン会が開催されるというのだ。映画村で遭遇した同級生の吉之丞(石坂大志)は息子にめっぽう甘い父・吉右衛門(堀部圭亮)に連れて行ってもらえるそうだが、るい(深津絵里)はそんなに甘くない。ひなたは帰って早々、るいに入場料の1500円をねだるも「4年生にもなってお手伝いもせんと、あれしてほしいこれしてほしい言うんやないの!」と怒られてしまう。
いつも以上に強く声を荒げたるいにひなただけではなく、錠一郎もビックリ。そういえば、2人を快く送り出した後からるいの様子がおかしかった。事情を聞き、錠一郎はるいと共にむくれて家を飛び出したひなたを迎えに行く。