『カムカムエヴリバディ』ひなたが誕生! 新津ちせが『エール』に続き朝ドラで好演

『カムカムエヴリバディ』ひなたが誕生!

 るい(深津絵里)は女の子を出産。るいと錠一郎(オダギリジョー)にとって大切な曲名から、女の子は“ひなた”と名付けられた。それから10年の時が流れ、ひなた(新津ちせ)は時代劇が大好きな女の子に成長した。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』が第14週初日を迎え、地道な努力は苦手だが、元気いっぱいなひなたを演じる新津の魅力溢れる回となった。

 小学校4年生の夏休みを過ごすひなたは、宿題をせず毎日遊んでばかり。るいは「遊んでばっかりおらんと、ちょっとずつ宿題やっときや」と声をかけるが、ひなたは「あっしには関わりのねぇこってござんす」と一言。ひなたは親友である一子(市川実日子)の娘・一恵(清水美怜)からも「宿題した方がええんとちゃう?」と言われるのだが、「まだ7月25日やで。夏休みは始まったばっかりや!」と、これから一恵と遊ぶことで頭がいっぱいだ。

 ひなたを演じる新津といえば、NHK連続テレビ小説『エール』でヒロイン音(二階堂ふみ)の妹・梅(森七菜)の幼少期を演じていたのが記憶に新しい。梅は文学好きな少女で、幼いながらにしっかりした物言いが印象的なキャラクターだった。一方、ひなたは梅とは違い、活発で行動的。一恵と一緒に駆け出す時、ひなたは力いっぱい走る。縁日ではしゃぐ表情はエネルギッシュで溌剌としている。加えて、「まだ3週間もあるわ」と宿題もせず、床に転がって漫画を読み始める姿には親しみがあり、線香花火をじっと見つめる眼差しには子供らしいひたむきさを感じた。大人びた役も、子供らしい元気いっぱいな役も、豊かな表現力で演じる新津。川栄李奈にバトンタッチするまでの間、どのような表情を見せてくれるのか楽しみだ。

 SNS上では、ひなたについて「夏休みの宿題をがっつりため込むあたり、好感が持てる」「天真爛漫で可愛い」といった声があがっていた。また「日本の夏」を象徴するキーワードや、映像の端々に出てくる小物に懐かしさを感じる声もあがっている。

 そして忘れてはならないのが、「日本の夏といえば終戦の日です」の語り。大人たちは真剣な表情で黙祷を捧げていた。ゆっくりと目を開けたるいがこちらをじっと見つめるカットがあったが、あの時るいはどんなことを考えていたのだろうか。会ったことのない父・稔(松村北斗)や母・安子(上白石萌音)に思いを馳せていたと願いたい。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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