新津ちせが朝ドラに再び! 全身で喜怒哀楽を表現する姿は『カムカム』ひなた役に適任
2代目ヒロイン・るい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)の間に娘・ひなたが生まれた『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)第13週。第14週では、10歳に成長したひなた(新津ちせ)が登場する。
新津は本作が朝ドラ出演2作目。1作目の『エール』(NHK総合)では、音(二階堂ふみ)の妹・梅(森七菜)の幼少期を好演した。3姉妹の末っ子ながら冷静沈着で大人びた口調で姉たちに的確な突っ込みを入れるおませな姿が印象的だった。
同じく3姉妹の末っ子役として映画『3月のライオン』でもキーパーソン・川本モモ役を熱演し注目を集めた。
新津が映画『君の名は。』や『天気の子』などで知られるアニメーション監督・新海誠と俳優・三坂知絵子の娘というのは周知の通りだが、米津玄師がプロデュースした小学生ユニット「Foorin」のメンバーとしてもお茶の間に知られているのではないだろうか。2019年に日本レコード大賞受賞、『NHK紅白歌合戦』出場も果たし、例の振り付けの爆発的な人気も相まって「パプリカ」で一世を風靡した。「Foorin」の中でも最年少ながら、小さい体でめいっぱい表現し弾けんばかりの笑顔とともにとてつもない存在感を発揮していた。
また、新津は小学1年生の時に受けたオーディションで、映画『駅までの道をおしえて』の主演に抜擢されている。愛犬ルーを亡くしてしまったことを受け入れられない孤独な主人公・サヤカと、同じく大切な存在の喪失を抱える老人・フセ(笈田ヨシ)がひょんなことから出会い心を通わせ友情を育むとっても優しくあったかい世界観は、間違いなく新津起点で広がっている。サヤカを通して見る世界も、サヤカを見守る周囲の目線を通して覗く社会も、どちらもいろんな人の日常に転がる“大切”、“とっておき”で溢れていてひたすらに愛おしい。