ピーター・ディンクレイジ、実写版『白雪姫』を痛烈批判 「マジで何やってるんだ?」

P・ディンクレイジが実写版『白雪姫』を批判

 『ゲーム・オブ・スローンズ』のティリオン・ラニスター役で知られ、2月25日に公開される『シラノ』では主演を務めている俳優のピーター・ディンクレイジが、ディズニーが新たに製作する『白雪姫』の実写映画『Snow White(原題)』を痛烈に批判。それに伴い、ディズニーがHollywood Reporter誌に声明を出した。

 ディンクレイジは日本時間1月24日、コメディアンのマーク・マロン主催のポッドキャスト『WTF with Marc Maron』にゲスト出演し、ディズニーが製作中の実写版『白雪姫』について言及。『ウエスト・サイド・ストーリー』にも出演した女優のレイチェル・ゼグラーが白雪姫役に起用されたことに触れた後、ディンクレイジは「文字通り、誰かを傷つけたいわけじゃないが、ディズニーが誇らしげにラテン系の女優を白雪姫役にキャスティングする姿には引いたよ。自分たちのやっていることを見直してほしい、俺にとっては全く意味不明だ。一つの観点からは先進的なことをしているようだが、そうまでしてまだ7人の小人が洞窟で一緒に暮らしている物語を描こうとしているのか、と。マジで何やってるんだよ。これまで俺が(小人症の俳優として)前進させてきたと思ったことは何の実りもないのか? おそらく、俺の声の大きさが足りなかったんだろう」と、小人症の俳優として活躍してきた自身の経験を交えながら述べた。

 これについて、ディズニーの広報担当者はHollywood Reporter誌で以下のように語った。

「7人の小人のキャラクターにおいて、我々はオリジナルアニメーションのステレオタイプな印象を強調しないように異なるアプローチをとっており、小人症コミュニティの方々とも話し合ってきた」

 なお、ディンクレイジは本プロジェクトには一切関わっていないとのこと。彼が言及したラテン系女優の起用については、コロンビア系アメリカ人であるゼグラーが白雪姫役に抜擢されたことで、アメリカ国内においても賛否両論の声が上がっていた。

 実写版『白雪姫』の公開までにはまだ数年あるが、ディズニーがこれまでに製作してきた『アラジン』(2019年)や『ムーラン』(2020年)などの実写映画と同様、文化面でのコンサルタントがつく予定だ。制作にすでに3年がかかっているが、ドワーフのキャラクターの再創造は初期の段階から行われているとのこと。

 実写版『白雪姫』の公開日は未定だが、ゼグラーに加え、男性メインキャストとして2021年のトニー賞受賞俳優であるアンドリュー・バーナップ、邪悪な女王役として『ワンダーウーマン』のガル・ガドットが出演予定。『500日のサマー』(2009年)などのマーク・ウェブが監督を務める。

参照

Disney Responds to Peter Dinklage’s ‘Snow White’ Live-Action Criticisms (Exclusive)

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