『ムチャブリ!』高畑充希演じる主人公に共感? 志尊淳らの新たな一面にも注目
高畑充希主演の『ムチャブリ! わたしが社⻑になるなんて』(日本テレビ系)が、1月12日よりスタートする。
高畑演じる高梨雛子は、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し続けるベンチャー企業「リレーション・ゲート」の社長・浅海寛人(松田翔太)の秘書を務める。カリスマ性があり、お洒落で今をときめくイケメン社長の秘書なんて傍目には“キラキラOL”の代表格・代名詞に思えるが、実態はそうでもないようだ。涼しげな顔をして突然のひらめきや直感による指示を出しまくる松田演じる浅海社長のドSぶりと、それに終始振り回されっぱなしで“社長の伝書鳩“と呼ばれる雛子のドタバタ劇が繰り広げられる。
そんな雛子に浅海から最大の“ムチャブリ”が降りかかる。子会社の株式会社リレーション・フーズの社長に突如抜擢され、老舗フレンチの立て直しを任される。これまた、傍から見れば“出世街道まっしぐら”のエリートコースに思えるのだが、出世欲がなく現状維持派の雛子にとっては青天の霹靂。とにかく、高畑演じる雛子の“本音と建前”、“オンとオフ”のギャップが面白くチャーミングで、次から次に溢れ出す独り言にクスリと思わず笑わせてもらえる。働く女性はもちろんだが、仕事だけでなく家庭内などどんな人間関係においても何らかの“役回り”を引き受け、周囲からの要求や期待に応え続けている誰しもにとって、彼女の吐露する本音や愚痴は思い当たる節があるのではないかと思う。
また、雛子率いる子会社のメンバーも実に個性豊かな面々が揃う。中でも、クールな野心家、冷静沈着な合理主義者で優秀な若手部下・大牙涼(志尊淳)は雛子と正反対のタイプで対立するだろうことははなから見えている。『同期のサクラ』(日本テレビ系)での主人公・北野サクラ役を筆頭に、マイペースで一癖も二癖もあり周囲を振り回す個性的で強烈な役柄を演じることの多かった高畑が、本作ではひたすら“振り回される側の八方美人”となり、一方人懐っこくバランサー的な役柄が目立った志尊がポーカーフェイスで少しトゲのある一匹狼のようなキャラクターを演じるようで、それぞれにこれまでとは異なる一面が見られそうで楽しみだ。