『カムカムエヴリバディ』新年初放送を賑わせたクセ強キャラ ジョーにトミーにベリー!?
大阪のクリーニング店で働き始めたるい(深津絵里)は、偶然入ったジャス喫茶で、クリーニング店にやってくるちょっと変わったお客さん「宇宙人」(オダギリジョー)がトランペッターであることを知る。NHK 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』が第10週初日を迎え、るいは「宇宙人」と言葉を交わす。
ジャズ喫茶の面々が演奏を終えた宇宙人をジョーと呼んだ。ジョーにやっかむような言葉をかけた男性はトミー(早乙女太一)といい、ジョーを一途に思うファンの女性はベリー(市川実日子)という。彼らの通称を耳にしたるいは「何ここ、何この人ら、ちいていけん」と困惑するが、そんな彼女の前の席に突然ジョーが座り込む。
ジョーはるいに「やっぱりジャズが好きなんや」と言った。呆気に取られるるいに、ジョーは「るいちゃんって呼ばれてたから」と言う。唐突な出来事に戸惑うるいの前で、ジョーはクリーニング店でやっていたのと同じように、机を指でたたく動作をする。るいはその不可解な動作に「またじゃ。何ゅういらだっとんじゃろう? 一方的に質問してきといて返事が待てんいうこと?」と心の中でつぶやく。つかみどころがないジョーの行動と心の中で突っ込むるいのやりとりが面白い。ジョーに「サッチモ(ルイ・アームストロングの愛称)のるいとちゃうの?」と問われるも、るいには“サッチモ”がピンと来ない。そんな中、目の前でホットドッグを食べるジョーが胸元にケチャップをこぼすのを見て、るいは謎の汚れの正体を知る。「洗いてえ……今すぐ洗いてえ」と汚れを落としたくてウズウズしているるいは「よかったら、また洗います」とジョーに伝えた。
クリーニング店では、平助(村田雄浩)と和子(濱田マリ)がるいのデートの食事先がどこかで盛り上がっていた。物語冒頭で、るいを気にかけていた平助と和子。特に平助は「よっぽど甘えることに慣れてへんのやろ」「わしはあの子の笑た顔が悲しそうにしか見えへんのや。あの小さい、細い体で、どんだけのもん抱えてんねやろ思て……」とるいを心配していた。そんな二人の元に、デートに行ってきたはずのるいが大量の洗濯物を抱えて帰ってくる。洗濯物はるいとジョーの会話を聞いていたジャズ喫茶の支配人・木暮(近藤芳正)からの依頼だった。食事もせずに帰ってきたことを不思議がる二人だったが、平助は「けど……初めてちゃうか?」「るいちゃんがあないに明るい顔で笑たん」と言った。
語り部(城田優)が「初めて聴いた生のジャズが、るいの心の奥深くに柔らかく入り込んでいました」とるいの心境を語る。傷ついたデートの思い出よりも深く心に刻まれたジャズの音色が、るいの心を解きほぐす。ジャズ喫茶での出会いもまた、るいに大きな影響を与えることだろう。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか
写真提供=NHK