西野七瀬、ドラマ主演で気づいた演技の醍醐味 同世代との共演で受けた刺激の数々

西野七瀬、ドラマ主演で気づいた演技の醍醐味

「ここかぁ、楽しむところ!」

――そこから3カ月経って今では共演者との仲も深まったと思いますが、仲良くなるきっかけなどはありましたか?

西野:いつの間にか、だったような気がします。同じシーンがあって、ちょっと喋る時間があったら、そこでお互いのことを知って……。最終日近くには、みんなでジェンガをしながら写真を撮っていて、すごくいいなと思いながら見てました。

――西野さんは参加せず?

西野:私がどこかに行っている間に、もう数人で始まっていたんです。なので、私は参加しないで写真を撮っていました。

――ちなみに言霊荘メンバーの中で、一番イメージとのギャップがあった方は?

西野:森田望智ちゃんです。なんとなくのイメージで「こういう方かな?」と思っていたのとは全然違って、一番お茶目というか、一番明るくてムードメーカー的な存在だったので、それはすごく意外でした。

――第9話からは菜々緒さんも出演されています。

西野:あまりお話はできていないんですけど、幽霊姿がとても似合っていました。すっごく綺麗で、オーラがありました。血色をなくしたメイクをされていたんですけど、あんなに似合う人がいるんだ、って。幽霊だけど、美しい感じなんですよね。怖いというよりも、綺麗だな〜と思いながら見ていました。

――第5話で、西野さんが滝行をされている姿も話題になりました。

西野:滝行、めっちゃよかったですよ。寒いんじゃないかと思ってちょっと怖かったんですけど、わりと温かい日だったので、そんなに寒さはなく、清々しい気持ちで帰りました。楽しかったです。

――滝行は初めて?

西野:何度かやったことはあったんですけど、かなり久しぶりでした。ずっとプライベートでいつか滝行に行きたいなと思っていたので、ちょうど撮影で行けてラッキーでした。

――コトハは、レイシ(永山絢斗)に対するドSな喋り方も印象的です。

西野:難しいセリフとかもあったので、どうやったら自然に言えるのかなと、初めから最後まで悩んではいましたね。

――最後まで掴みきれないまま?

西野:たまに、(ドSの雰囲気が)よく出ていたらいいな、という感じです(笑)。でも、私が「どうやって言おうかな」と現場で話していたら、撮影の中盤あたりで永山さんが「それが醍醐味じゃない?」みたいなことをボソッと言っていて。「すごい格好いいこと言ってる」と思って(笑)、それを聞いた時に、たしかにそうかもと思ったんです。そこから、他の作品でも「どう言おう?」と悩んだ時に、その言葉が頭をよぎって「ここかぁ、楽しむところ!」と思えたので、すごいなと。

――永山さんの言霊が(笑)。でも、俳優としての意識が変わりそうですね。

西野:変わりましたね。これからも頭に残ると思います。

――この作品を通して、あらためて感じた俳優のおもしろさや、難しさについても聞かせてください。

西野:すごく難しかったです。コトハっていう人に対して、「なんでこういう行動するんだろう?」とか「なんでこういう発言するんだろう?」と分からなく思うこともあったりして。でも、その疑問を取り除いて撮影していかなきゃいけなかったので、そこが難しいなと思いました。「なんでだろう?」と思いながら演じるのはあまり良くないかなと思ったので、自分なりに答えを探してからやるようにしていましたね。

――ご自身とコトハは遠い存在?

西野:もう、全然違います(笑)。私だったらすぐに引っ越すし、関わらないって決めると思うので。あんなに怖いもの知らずな感じで突っ込んでいけるのは、すごいなと思いますね。

――たしかにそうですよね(笑)。それでも、ご自身の中で納得してお芝居をするようにしていた、と。

西野:そうですね。でも、そうやって考える時間を重ねていくことで、すんなりコトハに入れるようになったというか。少しずつ、「コトハならこうするか」と考えやすくなりました。

――ドラマスタート時のインタビューからは不安な様子も伝わってきて、自信に変えることはできたかな? と思いながら取材に伺いました。

西野:自信には……なっていないかもしれないです(笑)。でも、不安な気持ちも忘れられるくらい作品に集中して毎日お芝居できていたとは思うので、よかったです。撮影を通して、一歩前に進めていたらいいなと思っています。

――ありがとうございます。いよいよ最終回が放送されますが、コトハの見どころは?

西野:コトハは第1話から「どうにかしてみんなを幸せに~」という心がすごく強い子だな、という印象があって。お人好しというか、放っておいてもいいものを放っておけない!  みたいなコトハらしさが、最後まで貫かれているのかなと思います。

――物語全体についてはいかがでしょうか?

西野:いろんなことが、すごいことになっている……混沌とした感じですかね(笑)。あとは、今までわかりきれていなかった部分が、わかっていくところも見どころです。最後の一秒まで、注目していただきたいです。油断せずに!

■放送情報
『言霊荘』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00~23:30放送
ABEMAにて、地上波放送終了後配信
出演:西野七瀬、永山絢斗、斉藤由貴、三吉彩花、中村ゆりか、堀田真由、森田望智、石井杏奈、内田理央、内藤理沙、菜々緒
脚本:橋本裕志
演出:落合正幸、日暮謙、松川嵩史
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、谷口達彦(ABEMA)、木曽貴美子(MMJ)、村山太郎(MMJ)
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
「ABEMA」URL:https://abema.tv/video/title/87-1298

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