菅田将暉と小松菜奈は“全力でぶつかり合える”関係性 初共演から今後の活躍までを追う

菅田将暉と小松菜奈、役者としての関係性

 現時点では最後の共演作となった『糸』が公開された2020年以降の2人の活躍について、SYO氏は続ける。

「菅田さんは今年2021年が公開作ラッシュでした。『花束みたいな恋をした』『キャラクター』『キネマの神様』『CUBE 一度入ったら、最後』と怒涛の勢いで、ドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系)もありました。ナチュラルな演技で観る者の共感を引き出した『花束みたいな恋をした』や『コントが始まる』、極限状態に置かれた人間の恐怖を見せきった『キャラクター』『CUBE』など、安定感がより増した印象です。小松菜奈さんにおいては、『ムーンライト・シャドウ』と『恋する寄生虫』が立て続けに公開。どちらも作家性が強い作品ですが、彼女の凛とした存在感が非常に効いていました。小松さんもまた、ある種の孤高のキャラクターがハマる独自のゾーンを、さらに盤石のものにしたように思います」

『CUBE 一度入ったら、最後』(c)2021「CUBE」製作委員会

 これからの2人の俳優としての歩みについて、SYO氏は以下のように語った。

「まずはおふたりの次なる共演が楽しみですが、個々人の発表されている作品でいうと、2022年春公開の小松さん主演作『余命10年』は、いま日本で一番忙しい監督といっても過言ではない藤井道人さんとタッグ。じっくりと時間をかけて撮影した人間ドラマになっており、さらなる成長が感じられる作品です。菅田さんにおいては、NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と人気漫画の実写化『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)が控えており、話題には事欠きません。また印象的なのは、菅田さんがより主体的に作品づくりに関わっていることです。直近の作品もそうですし、『VOICE PROJECT 投票はあなたの声』といった活動、音楽活動、仲野太賀さんとのコラボなど、また色々と仕掛けてくれることでしょう」

『恋する寄生虫』(c)2021「恋する寄生虫」製作委員会

 現在、28歳の菅田将暉と25歳の小松菜奈。まだ20代の2人は、これから年齢と経験を重ね、私たちにどんな作品と出会わせてくれるのだろうか。菅田は前述のラジオで今後について、「これからも変わらず、お仕事していきますし、小松さんの方も変わらず活動していきます。一つ一つ自分の作品と向き合っていきますので、よろしくお願いします」と伝えていた。お互いにより影響を与え、刺激し合い、表現に磨きをかけていくであろう2人が、いつか夫婦として再び共演する作品にも期待したい。

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