『おかえりモネ』永浦家を訪れた菅波はどうなる!? 揺るぎない百音との関係性
永浦家を訪れた菅波(坂口健太郎)だったが、いるはずの耕治(内野聖陽)は出かけて留守。「逃げたんだろ」と龍己(藤竜也)が笑うそばで、居間に取り残された菅波に亜哉子(鈴木京香)が話しかける。
『おかえりモネ』(NHK総合)第117話。結婚相手の両親と会う場面で、父が怖くなって逃げてしまい、酔っ払って後から登場というコントのような展開が忠実に再現された。「それが結婚を誓い合った若い2人のする会話か?」「東京勤めは続けっけど、でもゆくゆくは結婚もしたい?」。せっかく亜哉子が緊張をほぐしてくれたのに、帰ってくるなりウザがらみして会話に割って入る父親……。
こたつを囲んで対面した4人。さっきまで「色気がない」とかさんざん言っていた耕治は、まじめな顔で永浦水産の経営について語る。それを真剣に聞く百音(清原果耶)と菅波。「俺に漁師の勘が足りないなら、科学で補えばいいんだ。借りられるもんはどんどん借りればいい」(耕治)。「いいですね。業種を超えて力を借りるっていうのは、良い方法だと僕も思います」(菅波)。同じような考えを持つ耕治と菅波は、人との距離の取り方や不器用さも含めて案外似た者同士だった。
「先生」と「百音さん」。ゆっくりと時間をかけて育んできた関係は、誰かを拒むものではなく、互いを尊重しながらともに生きていくものだった。菅波との会話で、そのことを理解した耕治。「私は先生じゃないと駄目だから」と娘の気持ちも確かめた。そこからの「俺が最初にこの2人は良いってピンと来たんだよ」はともかく、「本人たちより前に俺はわかってたよ」は当たっているかもしれない。登米で生き生きと過ごす百音と、そのそばにいた菅波を目にした時だろう。