橋本環奈、山崎育三郎、与田祐希が見たことのない表情に 今年も恐怖倍増の『ほん怖』

2021年も恐怖倍増の『ほん怖』

 『ほんとにあった怖い話 2021特別編』が、10月23日にフジテレビ系の土曜プレミアム枠で放送となる。

 『ほん怖』は、実際に起こった恐怖体験をもとにしたオムニバス形式の心霊ドラマ。1991年にオリジナルビデオとして制作され、1999年よりテレビシリーズがスタート。『ほん怖』の館主として進行役を務める稲垣吾郎が唱える「イワコデジマ イワコデジマ ほん怖 五字切り!」は、現在も続く『ほん怖』を象徴するキャッチーなおまじないだ。

 昨年は、蔵出しの傑作エピソード8本に、上白石萌音が主演を務める『あかずの間を造った話』、岡田健史が主演の『訳ありのカラオケ店』の新作2本がオンエアとなったが、今年は新たに4本の撮り下ろしエピソードが公開となる。

 そのメイン(尺的にも)となるストーリーが、橋本環奈が主演を務める『凶音の誘い』だ。彼女は『ほん怖』初出演にして初主演。『銀魂』や『かぐや様は告らせたい』シリーズなど、コミカルな演技が印象的なコメディエンヌとしての顔が評価されているが、この『凶音の誘い』で演じる峰岸玲奈は、声が小さく緊張しいの女性。自称「ダメダメの全部乗せ」という自信なさげの表情を橋本が演じる。

 そこに同じコールセンターのアルバイトとして友達になるのが、伊藤麻美(恒松祐里)。彼女の存在によって峰岸は性格も、営業成績も、夢である声優にも一歩前進していくのだが、コールセンターの地下室で目撃する「キュルキュル」という奇妙な物音と人影によって事態は一変していく。橋本の浮き沈みする性格と表情の色、姿勢、言わずもがな恐怖に慄く演技は必見。どこか『おかえりモネ』(NHK総合)のスーちゃんを彷彿とさせるフレンドリーな恒松祐里の芝居にも注目してほしい。ちなみに、『凶音の誘い』は聴覚から恐怖が増幅するエピソード。ヘッドフォンまたはイヤフォンでの視聴をお勧めする。

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