TBS火曜ドラマは若手女優の試験場? 『婚姻届に判を捺しただけですが』清野菜名に注目
清野のキャリアを振り返ってみると、アクション、コメディ、シリアスとなんでもいけるが、コミカルで快活な演技を得意としている印象が強くある。自身の身体能力の高さも十分に活かされ、“動けるヒロイン像”を見事に立ち上げた『今日から俺は!!』(2018年/日本テレビ系)およびその『劇場版』(2020年)での演技がもっとも記憶に新しいし、ヒロインの親友役に扮し、清野の快進撃の狼煙的作品となった『半分、青い。』(2018年/NHK総合)での演技もこの系譜に連なるものだろう。
とはいえ、特定の人物の人生の1ページを映し出す以上、シリアスにならざるを得ない瞬間は必ずある。今作『ハンオシ』だってそうだ。それも演じるのは主人公なのだから、その瞬間がフィーチャーされることもあるはず。コミカルな演技とシリアスな演技を清野がどのように使い分けるか、特に注目したいところだ。本作のジャンルは「ラブコメディ」となっているが、“ますだおかだ”の岡田圭右やルー大柴がキャスティングされているあたり、かなりコメディ色が強いものとなるのではないだろうか(間違いなく一筋縄ではいかないだろう……)。かねてより清野菜名のことを力のある俳優だと思っていたが、とにもかくにも、本作が大きなターニングポイントとなりそうである。
■放送情報
火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』
TBS系にて、10月19日(火)スタート 毎週火曜22:00~22:57放送
出演:清野菜名、坂口健太郎、倉科カナ、高杉真宙、深川麻衣、田辺誠一、前野朋哉、中川翔子、笠原秀幸、小林涼子、森永悠希、長見玲亜、岡田圭右、木野花、杉本彩、ルー大柴、小倉久寛、朝加真由美
原作:有⽣⻘春『婚姻届に判を捺しただけですが』(祥伝社『フィール・ヤング』連載中)
脚本:田辺茂範、おかざきさとこ
演出:金子文紀、竹村謙太郎ほか
プロデューサー:松本明子、那須田淳
編成:宮崎真佐子(※「崎」は「たつさき」が正式表記)
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS