『真犯人フラグ』最初の大きな伏線は凌介のキーホルダー? 西島秀俊にも秘密の予感
こうしたいくつもの伏線になりうるディテールの中でも、特に大きな引っ掛かりを覚えたのは、凌介のデスクにかけられた太宰治の『ヴィヨンの妻』のキーホルダーである。『ヴィヨンの妻』といえば、飲んだくれで遊び人の夫が金を持ち逃げしたことをきっかけに、居酒屋で働き始める妻を描いた物語であり、その冒頭にある深夜に飲んで帰ってくる夫の姿、そして新聞(メディア)に夫の悪口が書かれるという点など、どことなく『真フラ』とリンクする部分が見受けられる。また同作中にある「お店のお客さんばかりでなく、路を歩いている人みなが、何か必ず後ろ暗い罪をかくしているように思われてきました」という一文も、登場人物全員がことごとく怪しい本作と結びつく。
『あな番』の時には前半クールと後半クールでドラマのテイストがガラリと変わり、田中圭演じる主人公のキャラクター性にも明確な変化が訪れただけに、この『真フラ』にもそれに近い“転換”があるのだろうか。つまりは西島演じる凌介に、何か大きな“秘密”があるのではという見立てが、これから始まる半年間の謎解きへのファーストインプレッションである。
■放送情報
『真犯人フラグ』
日本テレビ系にて、 毎週日曜22:30~23:25放送
企画・原案:秋元康
出演:西島秀俊、佐野勇斗、芳根京子、 桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、長田成哉、坂東龍汰、吉田健悟、小林きな子、森田甘路、竹森千人、BOB、青木瞭、中西美帆、渥美友里恵、町田愛、南彩加、遼太郎、原菜乃華、堀野内智、小林優仁、渋川清彦、深水元基、迫田孝也、丘みつ子、浜田晃、小松利昌、戸田昌宏、正名僕蔵、平田敦子、田中哲司、宮沢りえ
脚本:高野水登
演出:佐久間紀佳、中島悟、小室直子
音楽:林ゆうき、橘麻美
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shinhannin-flag/
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