『ラジハ』医療ものでも忘れないポップさで人気に 続編は窪田正孝らの四角関係にも注目?

窪田正孝主演『ラジハ』人気の理由を分析

 2019年、“平成最後の月9”として放送された『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系、以下『ラジハ』)が、続編として帰ってくる。

 本作は、“縁の下のヒーロー”である放射線技師たちの戦いを描いた物語。前作は、主人公の天才放射線技師・唯織(窪田正孝)が、アメリカに旅立ったところでラストを迎えたが、10月4日スタートの『ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~』(以下、『ラジハ2』)ではその“2年後”が描かれる。個性豊かなラジハチームに再び会えるなんて……と喜びを感じている人も多いのではないだろうか。2019年4月期の全話平均総合視聴率で、民放連ドラ首位を獲った『ラジハ』には、熱心なファンも多くいる。

 どうしてもシリアスになりがちな医療ドラマでは、主人公を取り囲む“仲間”たちのコミカルなやり取りが、作品の鍵を握る。『ラジハ』は、小野寺(遠藤憲一)や黒羽(山口紗弥加)など、唯織の同僚である放射線技師らの会話はちろんだが、不味いお茶を出す院長・大森(和久井映美)がいたり、計算高い放射線科長・鏑木(浅野和之)がいたり……上司のキャラクターにも強い個性があり、シリアスとコミカルのバランスが絶妙な作品だった。

 バランスといえば、唯織の“カッコ良さ”と“可愛さ”のギャップも良い。天才放射線技師である彼は、患者の病を見抜く時の“目”が鋭い。だが、幼なじみ・杏(本田翼)の前では、ホワホワとした可愛らしい姿を見せるため、その振り幅に心を打たれるのだ。ドラマ終盤では、同じく放射線技師の広瀬(広瀬アリス)が、唯織に恋に落ちる(?)描写もあった。だが、唯織が一途に想い続けている相手は杏。その杏を、エリート医師・辻村(鈴木伸之)も狙っていて……。前作ではどの恋も成就していなかったが、『ラジハ2』では実るのだろうか。複雑な“恋の四角関係”にも注目していきたい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる