『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』インタビュー
広瀬アリスが明かす、『ラジエーションハウス』座長・窪田正孝への安心感 「一瞬で空気感を作る」
広瀬アリスが、本名と同じ“広瀬”役で出演する、4月8日スタートの月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)。同名コミックを原作とした本作は、放射線科“ラジエーションハウス”を舞台に、患者の病とケガの根源を見つけ出す“縁の下のヒーロー”たちの戦いを描く。
広瀬演じる広瀬裕乃は、窪田正孝演じる主人公の唯織の同僚の新人放射線技師。患者の役に立ちたいという一心で何事も一生懸命頑張るが、物覚えが悪くて不器用なため、いつも空回りしてしまう役どころだ。
今回、撮影に参加してまだ間もない広瀬に、本作への意気込みなどを語ってもらった。
なお、リアルサウンド映画部では、本日より4月8日の第1話放送に向けて、カウントダウンと共に出演者のインタビューを掲載していく。
「芝居との向き合い方も変わりました」
――『大切なことはすべて君が教えてくれた』以来、約8年ぶりの“月9”出演。当時との一番大きな違いは?
広瀬アリス(以下、広瀬):10代の頃は、ただただ“楽しい”という感覚で仕事をしていました。怖い物知らずだったところがあるので、重みが違うと感じています。
――具体的に、どのような経験がその重みにつながったのでしょう?
広瀬:単純に、年齢です(笑)。少しずつ落ち着いてもいきましたし、先輩方から刺激を受けて、芝居との向き合い方も変わりました。
――今回、役柄と苗字が同じことが話題ですが、他にも共通点が多いそうですね。実際に演じてみていかがですか?
広瀬:実は、まだ撮影が始まったばかりなんです。これから裕乃の肉付けをしていく中で、自分と近いキャラクターになるのかなと思っています。
――役柄が自分に近いからこそ、難しい部分はありますか?
広瀬:近くても近くなくても、基本的に難しいですね(笑)。彼女の気持ちや会話の間について、自分の考えと違うお芝居を(鈴木雅之)監督から提案された時には「(肩を落として)そっちかぁ」と思ったり。今は、監督と自分の“裕乃”をすり合わせている段階です。
――裕乃を演じる上で、意識していることも教えてください。
広瀬:監督から「裕乃は一番ピュアで、視聴者と同じ目線に立っている女の子」と言われました。個性が強いキャラクターの人がいっぱいいるので、その方たちにたくさん振り回されながら、不器用ながらも頑張っていくところは、しっかり守ってお芝居していきたいと思っています。
――広瀬さんはふだん、どのように役作りを?
広瀬:事前に固めることはなくて、現場に行ってから作っていきます。みなさんの雰囲気を見て、そこに合わせていく感じです。でも今回はまだ、みなさんと全然同じシーンを撮っていないんですよ(笑)。放射線技師についての資料はいただいたので、よく読んでいますが……。
――放射線技師の印象は変わりましたか?
広瀬:2月に腸炎を患った時に、ちょうどレントゲンを撮ったんです。その時は、体調が悪いながらに「今度、こんな役をやるんだな~」って思いました(笑)。どんなことをやるのかなって、なんとなく見ていましたね。
――辛い中でも、女優魂は捨てなかったのですね。
広瀬:いや~、ちょこちょこっと見ていただけですけどね(笑)。
――初めての医療ドラマですが、もともと医療ドラマにはどんなイメージがありましたか?
広瀬:とてもシリアスで、手術シーンが一番メインになるようなイメージを持っていました。でも、今回は手術シーンもないですし、レントゲンやMRI、CTなどを撮る放射線技師の話。花形ではないけど、彼らがいないと病気が見つからない“縁の下の力持ち”。ふだんはフィーチャーされない部分にスポットが当たっているので、すごくおもしろいと思います。
――特に、どこに注目してほしい?
広瀬:簡単には見えないものを見つけようとしているので、そこに対する泥臭さみたいなものが、今までの医療ドラマとまた違うところなのかなと。放射線技師がどんな仕事なのかを知っていただきたいですし、プラスアルファでそのすごさが伝わればいいなと思います。全部がシリアスではなく、コミカルなやり取りもあるので、笑ったりもしていただけたら嬉しいです。
――多くの作品で主演を演じられている中、今作はバイプレイヤーとしての出演。作品との向き合い方に違いはありますか?
広瀬:主演か主演じゃないかは、あまり関係ないです。何かあった時には、主演の窪田くんに“ポイッ”とできるという安心感はありますが(笑)。自分のキャラクターをしっかり演じられればいいなと毎回思っているので、そこは変わらないです。