高橋文哉、『着飾る恋』『うきわ』で年下キャラ好演 母性くすぐる佇まいが人気の理由?

高橋文哉、ブレイクの理由は?

 2019年『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)の主人公・飛電或人を演じ、“令和初の仮面ライダー”として脚光を浴びた高橋文哉。その後、現在放送中の『うきわ ―友達以上、不倫未満―』(テレビ東京)を含め4作の地上波ではドラマに出演。まさに引っ張りだこな存在だ。そこで本稿では「次代を担う俳優」として期待を集める高橋の魅力に迫っていきたい。

 『仮面ライダーゼロワン』以降、『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)と『夢中さ、きみに。』(MBS)の学園ドラマに出演していたが、最近では『着飾る恋には理由があって』(TBS系)、『うきわ ―友達以上、不倫未満―』と大人向け恋愛ドラマに出演。学園ドラマでは自身とは離れたキャラクター性の強い役柄演じていた一方で、大人向けドラマでは等身大のかわいい後輩キャラを演じていた。

 『先生を消す方程式。』で演じた藤原刀矢は、高いIQを持つ学園イチの優等生だがサイコパスな一面も兼ね備えた役どころ。狂気に溢れた表情で、『仮面ライダーゼロワン』でのヒーローイメージを塗り替えたといってもいいだろう。一方で、和山やま原作の『夢中さ、きみに。』では、イケメンだがモテすぎるあまり平穏な日々を取り戻すため“逆高校デビュー”を果たした二階堂明役を演じた。ジメジメしていて不気味で「地味」という言葉では片付けられないキャラクターだ。“爽やか系イケメン”としてのイメージも強い高橋だったが、「気味が悪い存在」としてクラスにたたずむ様子は二階堂そのもの。『先生を消す方程式。』と同じく難易度の高い役柄にハマっていく見事な芝居を見せた。

 『着飾る恋には理由があって』や『うきわ ―友達以上、不倫未満―』では、元々備わっていた爽やかさを活かし、悩める女性を見守るような年下キャラを演じた。ただ横で話を聞いてくれそうで、かつ嫌らしさを感じさせない。そのナチュラルな佇まいは多くの人の目に留まったことだろう。主人公の恋愛には直接関わってはいないものの、作品には欠かせない存在になっていた。

 さらに高橋は、動画配信サービス『Paravi』で配信されるオリジナルストーリーにもメインで出演。こちらでもまた違った魅力を見せている。

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