眞栄田郷敦&岩田剛典が視聴者の心を掴む 『プロミス・シンデレラ』で開花した魅力
9月14日の放送で最終回を迎えるドラマ『プロミス・シンデレラ』(TBS系)。片岡壱成(眞栄田郷敦)とその兄・成吾(岩田剛典)との間で揺れ動く主人公・桂木早梅(二階堂ふみ)は、果たしてどちらを選ぶのか――。
本作は、小学館の漫画アプリ『マンガワン』に連載中の同名人気漫画が原作。夫から一方的に離婚を告げられ、無一文、無職、宿無しになった人生崖っぷちアラサーバツイチ女子が、金持ちでイケメンだが性格のすこぶる悪い男子高校生に目をつけられ、金と人生を賭けた“リアル人生ゲーム”を繰り広げる。
壱成と成吾、兄弟でありながらまったくタイプの違う2人と早梅の三角関係が、本作の見どころ。壱成は俺様気質なツンデレだが、手も繋げないというヘタレな一面も。しかし、いざという時には早梅を守ろうと奔走したり、強引にキスをしたりとギャップを兼ね備えており、多くの女性の心を鷲掴んでいる。
一方の成吾は、「湯宿片岡」の若旦那という立場で、従業員からの信頼も厚い。容姿端麗、成績優秀、物腰も柔らかいという3拍子が揃い、誰もが認める良い男だ。実は早梅とは高校時代に出会っており、一時は親密な関係になった時も……。
本稿では、そんな2人を演じる眞栄田と岩田の魅力を、“胸キュンシーン”を振り返るとともに紹介していこうと思う。
眞栄田はまだ俳優デビュー3年目にして数々のドラマに出演し、現在大ヒット公開中の映画『東京リベンジャーズ』でメインキャストを務めるなど、いま最も勢いのある俳優の一人。
映画『小さな恋のうた』(2019年)で俳優デビューを果たし、初演作にも関わらず安定した演技力を披露。同年、映画『午前0時、キスしに来てよ』(2019年)にも出演し、幼なじみのヒロインへ思いを寄せるも通じない、切ない役柄を演じた。
それまでは瑞々しい表現で魅力を発揮していた彼だったが、役者として開花したのはドラマ『教場II』(2021年/フジテレビ系)のように思う。慕っていた先輩の裏切りによって体罰同然の追求を受け、怒りが爆発。アリが入っているヘッドホンを瞬間接着剤で相手の両耳に貼り付け、鼓膜を食い破らせることで復讐を遂げるといった役柄を熱演し、その狂気っぷりが話題となった。
ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(2019年/TBS系)では、役作りのために15kgの増量をし、ボディビルダーと同じ筋力トレーニングに励むというストイックさを見せたことも。
“憑依型”というよりも役柄と向き合う姿勢で他の俳優から引けを取らない眞栄田は、『プロミス・シンデレラ』でも気持ちが大きく変化する壱成の繊細さを上手く汲み取って表現。早梅との出会いによって“他人を思いやる”気持ちを身に着けていく壱成の些細な変化を、回を追うごとに細かく変化をつけて演じている。
恋愛に関しては強引にキスをするなど、不器用な面を見せるのも胸キュンポイント。しかし、先週の放送では「抱きしめていい?」と確認を取っており、視聴者は「強引なのも良いけど、確認取るのはかわいすぎる」とSNSに書き込むなど、恋愛面での変化にも胸をときめかせた。