永瀬廉×坂口健太郎の表情が悩ましい! 『おかえりモネ』第74話はラブコメ要素満載の回に

『おかえりモネ』ラブコメ要素満載回

 そしてその“疑惑”がほぼ確証に変わる瞬間がやってきた。翌日、デートが楽しみだからって早く着いてしまった菅波。家の中からワンピースがどうこう、とおめかしをしている女の子たちの声に、思わず彼も微笑んでしまう。そんなニヤニヤ顔の菅波の前に現れたのは、百音……ではなく、亮だった! また、間が悪い! 「おーいモネ、来たよー」と声をかける亮、その距離感に菅波先生が「何者?」と怯んでしまう。

 一方、亮は「こいつか……」みたいな顔で菅波を見る。百音が菅波に亮を紹介しようとしても、「俺はいい」と断るなど強めの態度を取った。「もう行くから」とその場を去ろうとする彼に、地元の友達だと気づいた菅波が「久しぶりだったのでは?」と気を使うも、「いえ、自分が邪魔しちゃった感じなんで」と、さらに牽制してくる亮。その2人の間には確かに火花が散っていた。

 なんとここにきて、『おかえりモネ』は本格的な三……四角関係の恋物語となったようだ。菅波先生、サメ展のチケットで浮かれている場合じゃないぞ! しかも“間が悪い”ことに仕事が入ってしまい、百音とのお出かけも次の日にお預けとなった。しかし、そうなったことで改めて「2人で出かける」から、ちゃんとした「デート」になった印象もあり、怪我の巧妙かもしれない。

 『おかえりモネ』はこれまで繊細かつ巧妙な脚本で、主にヒューマンドラマや人生観のような話を描いてきたが、今週、得に本日の放送では月9や火9の恋愛ドラマを彷彿とさせるラブコメ要素がふんだんに盛り込まれていた。その脚本力の幅広さに再び脱帽してしまうものの、夜中の2時半に母・亜哉子(鈴木京香)からかかってきた不穏な電話で一気に空気が変わる。船に戻っていない亮は、一体どこに行ってしまったのか。何を抱えているのか。何を、百音に伝えようとしていたのだろうか。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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