美 少年主演『ハイヒロ』が特撮ファンから好評の理由 劇中には過去作オマージュの数々が
ジャニーズJr.・美 少年が戦隊ヒーロードラマに初挑戦する『ザ・ハイスクール ヒーローズ』がテレビ朝日系にて毎週土曜23:00から放送中だ。ジャニーズ×戦隊ヒーローという異なるジャンルの融合が話題の本作。ジャニーズJr.ファンからはもちろん、特撮ファンからも熱い視線を浴びている。
特撮作品に造詣深いライターののざわよしのり氏は、本作のクレジットが一つの注目ポイントであると語る。
「本作には、東映からは『仮面ライダードライブ』や『獣電戦隊キョウリュウジャー』などのプロデュースを担当した大森敬仁さん、『特捜戦隊デカレンジャー』や『仮面ライダーフォーゼ』など多くの特撮作品に参加してきた塚田英明さんが参加しています。さらに本作の魔人とヒーローのキャラクター造形を担当しているのは、『仮面ライダー』の怪人の造形をやっているブレンドマスターですし、脚本には高橋悠也さんが参加しています。高橋さんは、アニメ『ルパン三世』や平成ライダーの『仮面ライダーエグゼイド』と令和最初の『仮面ライダーゼロワン』のシナリオライターも務めており、キャラクターの魅力を引き出す脚本力に定評ある方です。本作でも高橋さんのそうした手腕は活かされているように感じます。学園が舞台ということで、福士蒼汰さん主演『仮面ライダーフォーゼ』と作風は少し似ていると言えるかもしれません」
特撮作品と縁深い製作陣が携わっている本作。自然と作品にもそのテイストは反映されており、特撮ファンならニヤリとするポイントも散りばめられていると、のざわ氏は解説する。
「本作には、『秘密戦隊ゴレンジャー』のオマージュが多く盛り込まれています。魔人の造形も『秘密戦隊ゴレンジャー』を令和にアップデートしたデザインになっていますし、魔人の名前についてもそうです。本作には野球魔人やヨーヨー魔人が出てきましたが、実は『秘密戦隊ゴレンジャー』には野球仮面やヨーヨー仮面が怪人として登場しているんです。そのほかにも、竹内涼真さん主演の『仮面ライダードライブ』で変身アイテムの声を担当していたクリス・ペプラーさんが本作でも同様の役割を担っていたり、岩崎大昇さん演じる真中大成の亡き父親を、これまでもスーパー戦隊シリーズ映画でアカレンジャーの声を務めてきた関智一さんが演じていたり、戦隊ヒーロー出身の橋本淳さんや嶋大輔さんがゲスト出演するなど、各所にそうしたオマージュが織り込まれているので、それを発見するのも楽しみの一つです」