SixTONES 田中樹、色気漂う芝居で新境地 『うきわ』で見せる役者の顔
8月9日からスタートした門脇麦主演のドラマ『うきわ ―友達以上、不倫未満―』(テレビ東京系)。社宅を舞台に、門脇演じる中山麻衣子と森山直太朗演じる隣の部屋の住人・二葉一の“友達以上、不倫未満”を描いたラブストーリーだ。
二葉の妻・聖(西田尚美)の浮気相手であり陶芸教室で先生を務める田宮悠は、SixTONESの田中樹が演じている。第1話では後半のわずかな出演だったにもかかわらずTwitterでは「田宮くん」がトレンド入りするなど、田中の演技に注目が集まっている。
原作は野村宗弘のコミック『うきわ』。麻衣子の夫・拓也(大東駿介)の転勤で上京し、二葉家の隣室に引っ越してきたところから物語がはじまる。両家で挨拶を済ませ、新しい生活がスタートしたのも束の間、拓也の携帯に浮気相手と思われる女性からの通知を見つけてしまう麻衣子。一方で二葉も、妻・聖(西田尚美)とはどこか冷めた様子の関係。ベランダ越しに、パートナーの浮気に悩む2人が少しずつ心を通わせていくーー。
第1話の後半で明らかになった聖と田宮の関係。二葉が聖の行動を怪しみ、陶芸教室まで後を追うと、二人の親密そうな姿を目撃してしまう。
聖が周囲を気にしつつガラスのドアをノック。髪を整えて待つと、多数の作品が並ぶ横のドアがスライドして田宮が顔を出した。聖の顔をみるなり弾むようにして駆け寄り、入口のドアを開ける。ゆるりとしたカットソーにベージュのエプロン、見るからに優しそうな青年だ。
「ごめんね、遅くなっちゃって」という聖の言葉に、声を出さずに「ううん」と柔和な目で軽く首を横に振る田宮。さらに言葉を交わすと、田宮は教室を閉めているにもかかわらず、聖の肩を包み込むようにして室内へと誘った。
技術や才能を活かした職業に就く若き青年。一方、無難なYシャツ姿にきっちりと腕時計をつけた、“いかにもサラリーマン”な二葉。対照的な二人の様子を映し出したシーンは、二葉の惨めな思いが伝わってくるようだった。
田中の出演は、顔を出して入口の扉を閉めるまで、わずか33秒ほど。しかしそれでも彼の優しげな表情や佇まいからは、田宮が聖にとっての“癒し”であることがうかがえた。