話数少なめだけど見応えあり! 『ナビレラ』『まぶしくて』などオススメ韓国ドラマ5選

『ナビレラ』など短め韓国ドラマ5選

『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』(全10話)

『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』Netflixにて独占配信中

 亡くなった人を天国に送る“最後の引越し”を手伝う、遺品整理士たち(タン・ジュンサン、イ・ジェフンほか)を描いた物語。ただ清掃するのではなく、遺品をパズルのように繋ぎ合せながら故人の想いを汲み取り、遺族に伝えきれなかったメッセージを届けていく過程が見どころの一つだ。真実を解き明かすというよりは、故人の声にならない声を残された人に届けることがゴールとなっているため、一線は超えず、新たなヒューマンサスペンスといったジャンルにも感じる。アスペルガー症候群の主人公グルを演じるのは、『愛の不時着』や『ラケット少年団』などに出演のタン・ジュンサンだ。周囲を突き動かしていくグルの何にも捕らわれないフラットな視点にハッとさせられ、彼と同じ目線で世界を見てみたくなる。また、『シグナル』や数々の映画で活躍中のイ・ジェフン演じる叔父とのケミも見逃せない。各話は完結した短編映画のようでいて、叔父の謎について全体を通して描かれているため、単体でも繋げて視聴しても楽しめる作品だと思う。

『コンデインターン』(全12話)

【KNTV】コンデインターン

 苦手だった元上司が、ある日突然シニアインターンとして転職先に入社し、主人公(パク・へジン)の部下になってしまう立場逆転型のヒューマンドラマだ。コンデ(=年齢関係なく、自分の考えを他人に強要すること)をテーマにした作品で、2020MBC演技大賞で今年のドラマ賞を受賞。主演は、『星から来たあなた』や『マン・ツー・マン ~君だけのボディーガード~』などに出演のパク・へジンが務め、MBC演技大賞では本作品で大賞に輝いた。痛快な復讐劇にも見える物語だが、様々な雇用形態、置かれた立場での葛藤をリアルに描いた作品で、予想不可能な展開と細やかなキャラ設定に夢中になってしまう。さらに、仲違いしている元上司と主人公の2人が次第に実の親子に見え始めるのも本作品の見どころで、台詞が胸に染みる。

 観たい作品が多すぎるが、時間が足りない。だけど限られた時間に1作品観たいという時や、とにかくクタクタな毎日の疲れをそっと癒してもらいたい。そんな時こそ、おすすめしたい。

■配信情報
『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』
Netflixにて配信中

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