『新スースク』だけではない 『フリー・ガイ』『ドント・ブリーズ2』とアメコミの深い縁

アメコミと8月公開映画の深い縁

 こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします。

 先週金曜日の8月13日は見ごたえある作品が多数封切られました。『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』『フリー・ガイ』『ドント・ブリーズ2』です。この中でアメコミ映画は『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』だけですが、他の2作もアメコミ映画ファン必見の要素があるのでそのポイントをご紹介しながら、そこから見えてくる今後のアメコミ映画の流れについて解説します。

 まずは『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』。本作にはジョン・シナ演じるピースメイカーというキャラが登場します。このキャラを主人公にしたドラマシリーズが2022年1月から、全米ではHBO Maxで配信されます。プロデュースと多くのエピソードをジェームズ・ガン監督自らが担当します。

 本作で注目したいのは、現在マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)において映画とディズニープラスのドラマを融合させていく試みを実施していますが、DCもこのやり方を取り入れたということです。これが成功すれば、DCも映画とドラマの融合により力を入れていくかもしれませんね。ジェームズ・ガン監督は元々MCU×ディズニープラスで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに登場した宇宙海賊ラヴェジャーズのドラマシリーズをシルヴェスター・スタローン出演で作りたいと考えており、ピースメイカーのドラマが成功すれば、ドラマ版ラヴェジャーズも一気に実現に向けて動き出すかもしれません。

 ところで、ピースメイカーの米版公式Twitterアカウントはもう立ち上がっているのですが、『ホワット・イフ…?』の配信が始まったタイミングで、ピースメイカーがやたらと#WhatIfという書き出しで面白いことをツイートしてうたんですね。つまりMCUの『ホワット・イフ…?』のトレンドに便乗して目立つという作戦だったわけです。

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